お歳暮

【ビジネス】お歳暮の相場とマナー完全ガイド!営業先・取引先に失礼のない選び方と手配術をご紹介!

年末が近づくと、営業部にとって大きな仕事のひとつになるのが、取引先やクライアントへのお歳暮の手配です。

毎年のことのはずなのに、いざその時期になると

「去年は誰にいくらの品を贈ったかな」

「あの取引先、去年は辞退されていたような……」

と、記憶を頼りに一から確認することになっていませんか。

お歳暮は、ただの季節の挨拶ではありません。

日頃の感謝の気持ちを形にしながら、取引先との信頼関係を育てていく、大切なコミュニケーションのひとつです。

とはいえ、金額の相場を外してしまったり、コンプライアンス面の配慮が足りなかったりすると、かえって相手に気を遣わせてしまったり、会社の信用にかかわってしまったりすることもあります。

このガイドでは、営業担当者や手配を任された方に向けて、以下のポイントをまとめてお届けします。

  • 贈るのにちょうどいい時期
  • 取引先別の金額の目安
  • 税務上気をつけたいこと
  • コンプライアンス確認の進め方
  • のしや表書きのマナー
  • 毎年の手配をぐっとラクにする管理のコツ

「今年こそ、迷わず穏やかな気持ちで準備を終わらせたい」 という方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。

お歳暮の基本と手配スケジュール

ビジネスオフィスで取引先へ贈るお歳暮のギフトボックスを確認している日本人営業スタッフの様子

まず結論からお伝えすると、お歳暮は「12月1日〜12月20日頃」までに相手に届くよう手配しておくのが安心です。

贈る時期は12月1日〜12月20日が目安

お歳暮を贈る時期は、一般的に 12月上旬から12月20日頃 までとされています。

年末ぎりぎりに届いてしまうと、相手企業がすでに納会を終えて長期休暇に入っていることもあります。

12月20日までには確実に届くよう、余裕をもってスケジュールを組んでおきましょう。

もし手配が遅れて12月20日を過ぎてしまった場合も、心配はいりません。


松の内(関東は1月7日、関西は1月15日まで)
「御年賀」 として


それも過ぎてしまったら、立春(2月4日頃)までに
「寒中御見舞」 として

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このように切り替えれば、失礼にはあたらないとされています。

地域ごとの時期の違いと配送遅延を避けるコツ

実は、お歳暮を贈る時期には少し地域差があります。

  • 関東地方:11月下旬〜12月20日頃(最近は前倒しで11月中旬から贈る方も増えています)
  • 関西・東海・中国・四国・九州:12月10日〜12月20日頃
  • 北海道・東北:12月1日〜12月20日頃

相手の所在地に合わせて調整できるとより丁寧ですが、全国一律で贈る場合は 「12月1日〜10日の間に到着」 を目安にしておけば、どの地域でも安心です。

もうひとつ、覚えておいていただきたいことがあります。

12月は一年でもっとも物流が混み合う時期だということです。

配送の遅れは、毎年のように起こり得ます。

📌 ポイント

11月中旬までに注文・発送を済ませておく 「早めの手配」 が、トラブルを防ぐ一番のコツになります。

法人宛の配送スケジュールや年末の混雑状況については、 ヤマト運輸公式サイト など配送業者の最新情報をあわせてご確認いただくと安心です。

【相手別】お歳暮の金額相場と税務上の注意点

明るいオフィスでパソコンを開きながらお歳暮の予算とギフトリストを検討する日本人男女のビジネスパーソン

金額は、安すぎても失礼にあたり、高すぎても相手に気を遣わせたり、コンプライアンス上の懸念を招いたりすることがあります。

関係性に応じた、ちょうどいい相場感を押さえておきましょう。

取引先・部署全体への金額目安一覧

贈る相手・対象 金額の目安
最重要クライアント(売上・取引規模が大きい企業) 10,000円〜30,000円
一般的な取引先・営業先 5,000円〜10,000円
取引先の部署全体(共有品として贈る場合) 10,000円〜30,000円

部署全体に贈る場合は、社員のみなさんで分け合える個包装のお菓子やジュースが好まれます。

相手先の人数規模に合わせて、予算を調整してみてください。

🟢 おすすめの理由(メリット):老舗百貨店ならではの信頼感があり、大切な取引先にも安心して贈れます。法人向けの手配やのし対応も丁寧です。

🔴 注意点(デメリット):格安店に比べると割引率は控えめなので、極端に予算を抑えたい場合には向かないこともあります。

10万円超は寄付金?経費(交際費)で落とすための税務ルール

法人や個人事業主としてお歳暮を手配する場合は、税務上の扱いも少し気にかけておきたいところです。

お歳暮の購入費用は、基本的に 「接待交際費」 として経費処理ができます。

資本金1億円以下の法人であれば、年間800万円まで(または飲食費の50%まで)は全額を損金に算入できるとされています。

ただ、ひとつだけ気をつけたいことがあります。

特定の取引先に、常識を超えるような高額な贈答品(目安として単体で10万円を超えるもの)を贈ってしまうケースです。

⚠️ 注意

こうした場合、税務調査で 「交際費」ではなく「寄付金」 とみなされ、損金算入が認められなくなることがあります。

対策はとてもシンプルです。

1社あたりの予算に上限を設けて、 常識の範囲内(高くても3万円以内が目安) に収めておくこと。

これが、安心して処理を進めるためのひとつの目安になります。

法人間の贈答に関する詳しい税法上のルールは、 国税庁公式サイト でもご確認いただけます。

贈る優先順位とコンプライアンス確認の手順

限られた予算のなかで気持ちよく手配するには、優先順位を決めておくことと、事前のコンプライアンス確認がとても大切です。

どこまで贈るべき?営業先への贈呈ラインの引き方

すべての取引先に贈られるのが理想ではありますが、現実には予算に限りがあるものです。

営業部として手配する場合は、次のような優先順位で範囲を決めてみましょう。

  • 売上への貢献度が高い 「最重要取引先」
  • これから関係を深めていきたい 「成長クライアント」
  • 定期的な受注や進行中のプロジェクトがある 「既存取引先」

このように優先順位を決めて、 「1社あたり〇〇円、合計〇社まで」 と全体の枠を決めておくと、予算を守りながら、気持ちのこもった手配ができます。

大手企業やNG業界の「受け取り辞退」をスマートに確認する方法

近年は、コーポレートガバナンスやコンプライアンス強化の流れから、お歳暮などの贈答品を受け取らない方針の企業が増えてきています。

特に、大手企業、金融業界、公務員・公的機関、外資系企業などでは、こうした規定が設けられていることが多いようです。

知らずに贈ってしまうと、品物を送り返させてしまったり、相手の担当者に余計な手間をかけさせてしまったりすることもあります。

確認の方法は、次の2つが考えられます。

  • 各企業のコーポレートガバナンス報告書や公式サイトで、事前に確認しておく
  • 営業担当者から、それとなく 「今年のお歳暮について、辞退などのご意向はありますか」 と伺っておく

このどちらかを行っておくと、安心です。

もし辞退の意向があれば、無理に贈る必要はありません。

手紙やメールで、丁寧な年末のご挨拶をお届けするだけで十分気持ちは伝わります。

ビジネスマナーを抑えた「のし・表書き・配送」の最適解

のし紙の書き方や送り方を間違えてしまうと、それだけで少し印象を損ねてしまうこともあります。

この機会に、正しい書き方を確認しておきましょう。

会社名・役職の正しい表記パターン

お歳暮には、 「水引」「のし」 がついたのし紙を使います。

  • 水引:紅白の蝶結び(何度あってもうれしいお祝い事に使われます)
  • 表書き(上段)「御歳暮」 (年明けは 「御年賀」 「寒中御見舞」 )
  • 名入れ(下段):会社名と代表者、または差出人の氏名

法人で贈る場合の名入れは、主に次の3パターンです。


会社として贈る場合
「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇〇〇」


部署として贈る場合
「株式会社〇〇 営業部一同」


営業担当個人として贈る場合
「株式会社〇〇 〇〇〇〇」 (会社名と氏名を中央に並べて記載)

文字は黒色の墨、または筆ペンで丁寧に。

社名や氏名が水引にかからないよう、バランスを見ながら書いてみてください。

直接持参vs郵送の使い分けと送付状の添え方

本来、お歳暮はご挨拶を兼ねて直接お届けするのが、もっとも丁寧な形とされています。

特に大切な取引先や近くの顧客には、事前にお約束をとってから伺うのがよいでしょう。

持参する際は、品物を紙袋や風呂敷に入れて持って行き、お渡しするタイミングで紙袋から出します。

「日頃の感謝の気持ちです」 と、ひと言添えてお渡しできると素敵です。

とはいえ、今の時代は少し事情が違います。

業務の効率化や、相手への気遣いもあって、実際には9割以上の方策が 「郵送(宅配便)」 で手配されています。

遠方の取引先や、たくさんの手配が必要な場合は、郵送で全く問題ありません。

📌 ポイント

ただし、郵送する場合にひとつ大切なマナーがあります。

それが、 「送り状(挨拶状)」 を事前にお送りすることです。

品物とは別に、感謝の気持ちと発送したことをお伝えするハガキやお手紙を、品物より先に届くよう送ります。

もしくは、到着のタイミングに合わせてメールをひと言お送りするのもよいでしょう。

失敗しない!法人向け人気ギフトと予算管理法

会社宛てのギフトとして喜ばれる、綺麗に包装された個包装のお菓子と和風のギフトボックス

ビジネス向けのお歳暮では、受け取る側の気持ちや状況まで思いやった品選びができると、喜ばれやすくなります。

部署全体で分け合えるおすすめギフト

法人宛てで特に喜ばれるのは、 「社内のみなさんで分け合えるもの」 です。

選ぶときは、次のようなポイントを意識してみてください。

  • 個包装になっている(分けやすい)
  • 常温で日持ちがする(保管に困らない)
  • 仕事の合間に気軽に楽しめる(焼き菓子、缶コーヒー、上質な緑茶・紅茶のパウチなど)

お酒や生鮮食品は、好みやオフィス環境によって受け取り方が分かれるもの。

相手の好みをよくご存じの場合を除いて、避けておくと安心です。

好みが分からない相手には、受け取った方が自由に選べる 「カタログギフト」 も、とても喜ばれる選択肢です。

🟢 おすすめの理由(メリット):品揃えが豊富で、価格帯別に探しやすいのが魅力です。ポイント還元をうまく使えば、購入コストも抑えられます。

🔴 注意点(デメリット):店舗によって配送日程やのし対応の内容が異なるため、レビューや法人対応の実績を事前に見ておくと安心です。

⇒⇒その他の賞味期限が長く、個包装のお歳暮ギフトをお探しの方はコチラもチェックしてください!

「去年どうしたっけ?」を防ぐ営業部の管理リスト作成術

「毎年のことなのに、去年誰に何を贈ったか思い出せない」

こんな悩みを抱えている営業部は、実はとても多いものです。

おすすめの解決策は、ExcelやGoogleスプレッドシートで 「お歳暮管理リスト」 を作り、社内で共有・更新していく仕組みをつくることです。

【管理リストに入れておきたい項目】
  • 取引先企業名・部署名・担当者名・役職
  • 送付先の住所・連絡先
  • 自社の担当営業の名前
  • 過去の贈答実績(年ごとの金額・贈った品物)
  • 辞退フラグ(受取不可かどうか・受取可能な条件)
  • 発送日・到着確認日

このシートを毎年少しずつ更新していくだけで、担当者が変わってもスムーズに引き継げます。

二重に発送してしまう、去年と同じ品物を選んでしまう、辞退している相手に誤って送ってしまう。

こうした心配ごとも、ぐっと減らすことができます。

お歳暮のやり取りをスムーズに終わらせる・断る方法

お歳暮は、贈って終わりではありません。

その後のフォローや、必要であれば関係性を見直すところまでを、ゆるやかに考えておくと安心です。

贈った後のアフターフォロー(到着確認と年始の挨拶)

品物を郵送したら、配送業者の追跡システムなどで到着状況を確認しておきましょう。

無事に届いたことがわかったら、担当営業からひと言連絡を入れると、より丁寧な印象になります。

「本日お品物が届いたかと思います。日頃の感謝の気持ちですので、皆様でお召し上がりください」

こんなひと言があるだけで、印象がぐっと柔らかくなります。

また、年明け最初の商談や新年のご挨拶の際にも、

「お歳暮、皆様でお召し上がりいただけましたか」

と軽く触れてみると、自然な会話のきっかけにもなります。

社内規定変更等を理由にした段階的な辞退の伝え方

会社の方針の変化や、ペーパーレス・虚礼廃止の流れを受けて、 「そろそろお歳暮のやり取りを見直したい」 と感じる時期がくることもあるかもしれません。

そんなときも、いきなり一方的にやめてしまうのは避けたいところです。

不義理だと受け取られてしまう可能性があるからです。

少しずつ、段階を踏んで進めていくのがおすすめです。

  • まずは贈る金額を少しずつ減らしていき、翌年以降は年賀状のみに移行する
  • 「社内規定の変更」「コンプライアンス遵守の方針」 を理由に、書面やメールで事前にお伝えする
辞退の文例イメージ
「誠に勝手ながら、近年の社内コンプライアンス規定の改定に伴い、今後は取引先様からのご贈答および弊社からの進物を辞退させていただくこととなりました。つきましては、貴社におかれましても弊社への今後のお心遣いは、なにとぞご放念くださいますようお願い申し上げます」

ポイントは、 「自社全体の方針」 として、すべての取引先に一律でお伝えすることです。

そうすることで、関係を大切にしながら、穏やかにやり取りを終えることができます。

ビジネスお歳暮に関するFAQ

❓ Q1. 法人間で贈るお歳暮に、税法上の上限金額はありますか?

🟢 法律で明確な上限が定められているわけではありません。

ただ、社会通念上妥当とされる範囲(1社あたり3,000円〜10,000円程度、高くても3万円程度)であれば、交際費として処理しやすいとされています。

10万円を超えるような高額な品は 「寄付金」 とみなされ、税務上不利になることもあるため、避けておくと安心です。

❓ Q2. 相手企業が「受け取り辞退」の規定を持っている場合はどう対応すべきですか?

🟢 相手のコンプライアンス規定を尊重し、お歳暮の発送は控えましょう。

代わりに、丁寧な礼状やお祝いのメールで感謝の気持ちをお伝えする形に切り替えるのがよいでしょう。

❓ Q3. 部署宛に贈るお歳暮の費用は、自社の経費(交際費)で落とせますか?

🟢 はい、落とすことができます。

業務上の取引先への贈答であれば、担当者宛・部署全体宛のどちらでも、全額 「接待交際費」 として経費処理が可能です。

念のため、領収書は保管しておいてください。

❓ Q4. 取引先からお歳暮を受け取った場合、お返しは必要ですか?

🟢 ビジネスの場では、お歳暮への「お返し(品物)」は原則として不要とされています。

ただし、届いたことと感謝の気持ちをお伝えするために、受け取ってから3日以内を目安に 「お礼状(ハガキ・封書・メール)」 を送るのは大切なマナーです。

どうしても品物でお返ししたい場合は、 「御礼」 ののしをつけて、同じくらいの品を贈るとよいでしょう。

❓ Q5. 発送時期の12月20日を過ぎてしまった場合はどうすればよいですか?

🟢 年内に届く見込みがなければ、無理に急がなくて大丈夫です。

・1月1日〜松の内(関東は1月7日、関西は1月15日まで): 「御年賀」 として

・それも過ぎる場合:2月4日(立春)頃までに 「寒中御見舞」 として

このように切り替えれば、丁寧な印象のまま対応できます。

まとめ

ビジネスにおけるお歳暮は、スケジュール、金額相場、コンプライアンス、のしや配送のマナー。

この4つを丁寧に押さえておくことが、なによりも大切です。

  • 発送時期:12月1日〜12月20日に届くよう手配する
  • 金額相場:一般的な取引先は5,000円〜10,000円、部署宛は10,000円〜30,000円
  • 注意点:大手企業の受け取り辞退規定を事前に確認し、税金面は交際費の範囲内(高くても3万円以内が目安)に収める
  • 管理方法:管理シートを作成・共有し、手配の効率化と誤送のリスクを減らす

これらを意識するだけで、取引先との信頼関係を大切にしながら、社内の手間やトラブルもぐっと減らすことができます。

今年の手配から、管理シートを取り入れてみてはいかがでしょうか。

きっと、来年以降の準備がずいぶんラクになるはずです。

🟢 おすすめの理由(メリット):予算に応じてコースを選べるので、相手の部署や担当者が好きな品を自由に選べます。失敗が少ないのも魅力です。

🔴 注意点(デメリット):手元に残る実物感がないため、関係性によっては少し物足りなく感じられることもあります。

  • この記事を書いた人

山崎

中小企業での15年間、経理・総務・労務まで何でもこなす「現場の何でも屋」として実務を牽引。現在は独立し、ネット広告会社を経営しています。自社で実践している確定申告や節税、業務効率化のノウハウなど、実体験に基づいた「正確で、今すぐ使える実践的な知見」の発信が強みです。ビジネスの現場で直面する悩みをスピード解決できるよう、明快で迷わせない文章をお届けします。 詳しいライタープロフィールはこちら

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