義理の実家や親戚、夫がお世話になっている方からお歳暮が届いたとき、
「お礼状はどう書けば失礼にならないかしら」
「手書きに自信がないけれど、はがきやメールでも大丈夫かしら」
と、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
特に家庭の贈答管理を引き継ぎ始めた時期や、義実家とのやり取りが増える世代にとって、マナー違反で印象を悪くしてしまうのは避けたいところです。
お歳暮のお礼状には、贈ってくださった方へ感謝を伝えるだけでなく、「無事に届きました」という安心を届ける大切な役割があります。
今回は、お歳暮を受け取った際のお礼状の基本マナーから、12月の時期別の挨拶、義実家や親戚・目上の方へそのまま使える例文、妻が代筆する際のルールまでをわかりやすくまとめました。
ポイントを押さえて、スマートに感謝の気持ちを届けましょう。

お歳暮のお礼状はなぜ必要?個人(ご家庭)で出す際の基本マナー
届いたら「3日以内」に出すのが鉄則
お歳暮が手元に届いたら、できるだけ早くお礼状を出すのがマナーです。
原則として、品物が届いた当日から遅くとも3日以内の投函を目指しましょう。
お歳暮のお礼状には、感謝の言葉だけでなく「無事に手元へ届きました」と到着を知らせる大切な報告の意味も含まれています。
特に義理の実家や親戚は「無事に着いたかしら」と心配していることも多いため、早めの対応を心がけたいものです。
もし3日を過ぎてしまった場合も、気づいた時点ですぐにお礼状を出しましょう。
1週間以上遅れてしまったときは、遅くなったことへのお詫びの一言を添えて送ると丁寧です。
はがきと封書(手紙)はどう使い分ける?
お礼状を送る手段には「封書(便箋と封筒)」と「はがき」がありますが、相手との関係性によって使い分けます。
| 対象・相手 | 適した形式 | 使い分けのポイント |
|---|---|---|
| 目上の方(夫の上司、恩師など) 少し距離感のある義理の両親・親戚 |
封書 | 中身が第三者に見えない封書は、フォーマルな挨拶として最も敬意が伝わります。 |
| 普段から親しくしている親戚 友人、ママ友など近い間柄 |
はがき | はがきでも問題ありません。ただし文面がそのまま見えるため、プライベートな家族の事情などを書きすぎないよう配慮しましょう。 |
縦書き・横書きの選び方と手書きのメリット
お礼状の書き方にも、基本のルールがあります。
- 目上の方やフォーマルな間柄:縦書きが基本(日本の伝統的な手紙の作法として、縦書きは最も敬意を表す形とされています)
- 友人やママ友などカジュアルな関係:デザイン性のある便箋やはがきでの横書きでも問題ありません。
また、個人間のお礼状では「手書き」が強くおすすめです。
丁寧な直筆の文字は、それだけで温かみと感謝の誠意が伝わります。
字の上手・下手に関わらず、心を込めて丁寧に書くことが相手の心を温めます。
電話やメールだけで済ませても大丈夫?
現代ではメールやLINE、電話で手軽に連絡が取れますが、お礼状との使い分けには基準があります。
目上の方や普段あまり連絡を取らない親戚・義実家に対して、メールや電話だけでお礼を済ませるのは避けるのが無難です。
必ず封書またははがきでお礼状を送りましょう。
「届いた当日にまず電話やLINEで取り急ぎ無事の到着と感謝を伝え、その後3日以内に正式なお礼状を郵送する」というハイブリッドな対応はとても丁寧で、相手にも喜ばれます。
親しい友人やママ友など、日頃から頻繁にやり取りをしている間柄であれば、メールやメッセージアプリのみのお礼でも問題ありません。
お礼状の基本マナーについては、日本郵便「お歳暮のお礼状」も参考にしてみてください。
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失敗しない!お礼状の基本構成と書き方のルール
お礼状に必要な7つの構成要素
手紙の文章づくりに慣れていなくても、次の7つの基本フォーマットに沿って作成すれば、間違いのない美しいお礼状に仕上がります。
頭語(とうご):
時候の挨拶(じこうのあいさつ):
お礼の言葉:
具体的な感想や家庭の近況:
相手の健康を気遣う言葉:
結語(けつご):
日付・差出人名・宛名:
この構成を頭に入れておくと、文章の流れがスムーズになります。
具体的な構成方法については、小田急百貨店「お歳暮のお礼状」でも解説されています。
12月の時期別(上旬・中旬・下旬)時候の挨拶

お礼状の冒頭に添える時候の挨拶は、書く時期に合わせて使い分けましょう。
【12月上旬に送る場合】
・師走の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
・初冬の候、寒さも一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・木枯らしの吹く季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
【12月中旬に送る場合】
・寒冷の候、貴家におかれましては清福にお過ごしのこととお慶び申し上げます。
・年の瀬も押し迫ってまいりましたが、皆様お健やかにお過ごしでしょうか。
・寒気いよいよ厳しくなる折、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
【12月下旬に送る場合】
・歳末の候、何かとご多忙のことと存じます。
・年の瀬の多忙な時期となりましたが、皆様お変わりございませんでしょうか。
・いよいよ押し詰まってまいりましたが、どうぞお健やかに新年をお迎えください。
家庭内のエピソードや具体例を添えるコツ
形式的なお礼の言葉だけでなく、お品物の楽しみ方や子どもたちの様子など、具体的なエピソードを添えると、温かい気持ちがより深く伝わります。
例えば、お菓子やフルーツをいただいた場合は、
「子どもたちも『おいしい!』と大喜びで頂戴いたしました」
「家族の団らんのひとときが一段と賑やかになりました」
といった家庭内の描写を入れるのが効果的です。
お酒や特産品であれば、
「主人がさっそく晩酌で嬉しそうに味わっております」
「普段なかなか味わえない逸品に感激いたしました」
など、家族のリアルな反応を添えてみましょう。
お礼状の書き方や文例の詳細は、大丸松坂屋「お歳暮のお礼状」もご覧ください。
使ってはいけない「NG表現・タブー」
感謝の気持ちを伝えるお礼状ですが、無意識に使ってしまうと失礼にあたるNG表現があります。
・金額や価値に直接触れる表現
「大変高価なお品を〜」「こんなに贅沢なものを〜」は、品物の値段を査定したような印象を与えるため避けましょう。「結構なお品」「心のこもったお品」と表現するのがマナーです。
・否定的な感想や不必要な報告
「他の方からも同じものをいただいた」「子どもがあまり甘いものを食べないのですが」など、相手の好意を無にするような一言は禁物です。
・過度な期待を抱かせる表現
「来年も楽しみにしています」は、相手に負担を感じさせてしまうため不適切です。
・忌み言葉(喪中の場合など)
「苦しむ」「破れる」「終わる」などの不吉な言葉や、「重ね重ね」「たびたび」といった重複言葉には配慮が必要です。
手書きのお礼状を準備したい方は、専用のレターセットや使いやすい筆記具を用意しておくとスムーズです。
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🟢 おすすめの理由(メリット):手書きの温かみがダイレクトに伝わり、目上の方や大切な親戚に対して「手間と時間をかけて丁寧に対応してくれた」という深い誠意と上品な印象を与えられます。
🔴 注意点(デメリット):書き損じた際に書き直す手間がかかる点や、文字を書くことに自信がない方には少し負担に感じられる場合があります。
【相手別】そのまま使える個人・家庭向けお礼状の例文集

目上の方(夫の上司・恩師など)へ送る例文(封書・縦書き)
拝啓
寒冷の候、先生におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は心温まる素敵なお歳暮をご恵贈いただき、誠にありがとうございました。いつもお心配りをいただき、深く感謝申し上げます。
頂戴いたしました〇〇は、さっそく家族とともに美味しく頂戴いたしました。皆様の温かいお心遣いに、一同大変感激しております。
年の瀬も押し迫り、何かとご多忙のことと存じますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。
略儀ながら書中をもちまして、御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
(差出人氏名)
(宛名)先生
義理の実家・親戚へ送る例文(はがき・封書)
拝啓
初冬の候、お義父様・お義母様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
この度は、私どもの大好物であります〇〇をお送りいただき、本当にありがとうございました。いつも私どものことを気にかけてくださり、心より感謝しております。
子どもたちも「おいしい!」と大喜びで、賑やかな食卓のひとときを過ごさせていただきました。
寒さもこれからが本番でございますので、どうかお風邪など召されませぬよう、お体をご自愛くださいませ。
また年末にお目にかかれるのを家族一同楽しみにしております。
敬具
令和〇年十二月〇日
(差出人氏名)
(宛名)様
友人・ママ友・知人へ送る例文(はがき・横書き・メール)
〇〇さん、こんにちは!
すっかり寒くなりましたが、皆様お元気ですか?
今日は素敵な〇〇を届けてくれて、本当にありがとうございました!〇〇さんの細やかなお心遣いに、心がほっこり温まりました。
さっそく家族みんなで美味しくいただきました。子どもたちも大喜びです!
これから年末に向けて忙しくなりますが、体に気をつけて元気に過ごしてね。
また落ち着いたらゆっくりお茶でもしましょう。
取り急ぎ、お礼まで。
令和〇年十二月〇日
(差出人氏名)
夫宛てのお歳暮を妻が代筆する場合の例文と注意点
夫宛てに届いたお歳暮に対して、妻が代わりに文章を書いて送る代筆のケースは少なくありません。
代筆の際は、本文の終わりに夫の氏名を書き、その左下に少し小さめの文字で「内」と添えるのがマナーです。
「内」は妻が代筆したことを示す印です。
結語の表現にも注意が必要です。
女性専用の結語である「かしこ」は、夫の代理として手紙を書く場合には使えません。
夫の代理として出すため、必ず「敬具」など一般的な結語を使いましょう。
【代筆の例文】
拝啓
師走の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、ご丁重なお歳暮をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
主人も思いがけないお心遣いに大変喜び、感謝いたしております。頂戴いたしました〇〇は、今晩さっそく家族で賞味させていただきます。
時節柄、寒さ厳しき折でございますので、どうぞご自愛くださいませ。
本来であれば主人がお礼を申し上げるべきところでございますが、取り急ぎ私が代筆にて御礼申し上げます。
敬具
令和〇年十二月〇日
(夫の氏名) 内
(宛名)様
相手別の文例や近年の傾向については、Piary「2026年お礼状」やシャディ「お歳暮のお礼状」、お知らせ「年末のお礼状」なども参考になります。
字に自信がない方や忙しくて時間が取れない方は、ギフト選びと合わせて文例やマナー案内も充実している百貨店のオンラインサービスを参考にしたり、手紙作成サービスの利用を検討したりするのもおすすめです。
🟢 おすすめの理由(メリット):大手百貨店ならではの信頼できるマナー情報やお礼状の書き方・文例が豊富に掲載されており、ギフトの準備からお礼状の文面作成まで安心して進められます。
🔴 注意点(デメリット):手紙単体の代筆専門サービスとは異なるため、ギフト注文と合わせて利用・参照する必要があります。
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こんな時どうする?お歳暮のお礼状「困った時」のFAQ
❓ お礼状を出さないとどうなる?
🟢 お相手に事故や不着の心配をかけ、印象を損ねるリスクがあります。
お礼状を出さないでいると、相手に「お品物は無事に届いたのだろうか」「途中で不着などの事故があったのでは」と余計な心配をかけてしまいます。
特に義実家や目上の親戚の場合、お礼がないことで「常識がないのでは」と人間関係にひびが入る恐れもあります。
お礼状は、到着の報告と安心を届けるものだと意識しておきましょう。
❓ お礼状を出すのが遅れてしまった場合の対処法
🟢 気づいた時点ですぐに出し、遅れたお詫びの一文を添えましょう。
忙しくてお礼状が遅れてしまった場合(届いてから3日以上経過した場合)は、気づいた時点ですぐに作成して投函します。
文章の序盤またはお礼の後に「お礼が大変遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます」といった一言を添えるのがマナーです。
もし年末ギリギリや年を越してしまった場合は、無理にお礼状を出さず、年賀状(または寒中見舞い)の文面でお歳暮への感謝とお礼が遅れたことへのお詫びを添えて伝える方法に切り替えてもよいでしょう。
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❓ 自分や相手が「喪中・忌明け」の場合の出し方
🟢 送ることは問題ありませんが、お祝い表現を避けた静かな文章ににします。
自分または相手が喪中、あるいは忌明け間もない時期であっても、お歳暮に対するお礼状を送ることは問題ありません。
お礼状は祝い事ではなく、感謝の報告だからです。
ただし、文章表現には細心の注意を払いましょう。
「慶び(よろこび)」という言葉や、「おめでとうございます」といったお祝いを連想させる表現は避けます。
寒中見舞いなどの形式を使い、簡素かつ静かな文面で感謝を伝えるのがマナーです。
※喪中・忌明けの対応は、地域や宗派によって異なる場合があります。詳細はご家族や菩提寺、神社などにご確認ください。
❓ お返し(内祝い)は必要?高額なお品をもらった場合
🟢 原則不要ですが、立場や金額によっては同額〜半額程度の品物を送ります。
お歳暮に対する「お返し(内祝い)」は、原則不要とされています。
お礼状を送るだけで、マナーとしては十分です。
ただし、年下の方や部下から届いた場合や、予想以上に高額なお品をいただいた場合は、同額程度〜半額程度の品物(「御礼」や「内祝」ののしを添えて)をお返しとして送ると親切です。
その場合も、まずはお礼状を速やかに届けることが基本です。
❓ 今後は辞退したい場合の角を立てない伝え方
🟢 今回のお礼と感謝を述べた上で、柔らかく辞退の意思を書き添えます。
お互いの負担を減らすためにお歳暮を辞退したい場合は、お礼状の中で丁寧にお断りの意思を伝えます。
突然お断りすると角が立つため、「今回のお礼」「感謝の気持ち」「今後は辞退したい旨」の順序で書きましょう。
「誠に勝手ながら、今後はこのようなお気遣いをなさいませんよう、どうぞお控えくださいませ。勝手なお願いで大変恐縮ではございますが、変わらぬお付き合いをいただけますと幸いです。」
「皆様に等しく辞退申し上げている」「お気持ちだけで十分感謝している」というスタンスを柔らかく表現するのがポイントです。
❓ 年賀状にお礼をまとめるのはマナー違反?
🟢 マナー違反にあたるため、必ず別々にお礼状を送りましょう。
お歳暮が届く時期は12月中旬〜下旬が多く、年賀状の準備期間と重なります。
そのため「年賀状のお祝いの言葉と一緒にお礼を伝えればいいのでは」と考えがちですが、これはマナー違反にあたります。
お歳暮のお礼状と年賀状は、本来まったく別の目的を持った挨拶状です。
お礼状は品物が届いてから3日以内に出すのが原則ですが、年賀状は1月1日(元日)に届くものです。
一緒くたにしてしまうと、お礼が遅れる上に丁寧さに欠ける印象を与えてしまいます。
必ず別々にお礼状を送りましょう。
まとめ:感謝の気持ちを伝えるスマートなお礼状の準備を
お歳暮のお礼状は、単なるマナーや形式ではありません。
贈ってくださった相手のお心遣いに対して、「無事に届きました、ありがとうございます」という安心と感謝を届ける大切なコミュニケーションです。
特に義理の実家や親戚、目上の方とのやり取りでは、基本のルールを押さえて早めに対応することが、良好な関係を保つ鍵になります。
- 届いたら原則3日以内に送る
- 相手との関係性に合わせて「封書」「はがき」「メール」を選ぶ
- 時候の挨拶と、ご家庭や子どもたちの喜ぶ様子を添える
- 夫の代筆の場合は「内」の表記と結語に注意する
手紙ならではの温かみのある言葉で、スマートに感謝の気持ちを伝えましょう。
※2026年の年末年始の郵便配達の営業日や各企業の休業日については、日本郵便公式サイトおよび各企業のウェブサイトをご確認ください。
※お歳暮の贈答マナーについては、2026年現在も基本的な作法に変更はありませんが、地域や家庭独自のルールがある場合は、先方の指示に従ってください。