初詣に出かけた際に、神様の御分霊であるお札や破魔矢などを授与(購入)される方もたくさんいます。
今ではマンションや賃貸などに住んでいる方も多く、神棚が無いのが一般的になっているため、授与されたお札などは「家のどこに祀ればいいの?」なんて家に帰ってきたときに迷ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、初詣のお札を飾る場所は?方角や向きなど正しい飾り方について詳しくご紹介していきます。
初詣のお札を飾る場所は?方角や向きなど正しい飾り方を教えて!
初詣で授与(購入)されたお札を飾る(祀る)場所をご紹介する前に、神社やお寺で授与されるお札の意味についてご紹介しておきますね。
お札の意味を知ることで、お札(神様)に対する向き合い方などが変わってきますので是非参考にしてみてくださいね。
初詣 お札の意味は?
初詣で授与されるお札の歴史は古く、古来より神木で作られた剣や葉には、神様が宿ると考えられており、それを身に着けることで厄災から身を守ることができると信じられてきました。
この信仰が仏教や道教などの影響を受けて、神社やお寺で「護符(ごふ)」として発行され、参拝者が護符を授与される風習が生まれ広がったのが、現在のお札を家に飾る(祀る)習慣になったとされています。
護符とは、お札や破魔矢、お守りなどの総称のことを言います。
そして、現在では神社やお寺で授与される護符は、神職や住職が祈祷やお祓いをしたもので、護符には神様の御分霊が宿っていると考えられています。
また、社務所などでよく見るように木札や紙札などお札にも様々な種類がありますので、こちらについても併せてご紹介しておきますね。
初詣 お札の種類は?
初詣などで授与されるお札には、「家内安全」「心願成就」「交通安全」などの様々なご利益があるお札が数種類あります。
各神社やお寺によって種類はまちまちですが、代表的なお札の種類をご紹介します。
【天照皇大神宮(あまてらすこうたいじんぐう)】のご神号に「皇大神宮御璽(こうたいじんぐうぎょじ)」という印を押したものです。
天照大神は、日本全国をお守りする総氏神様で、国民の「家内繁栄」「商売繁盛」などのお祓いがされていて、新年を迎える家族の幸せを願うお札です。
そんな龍蛇様は、「火除け」「水難除け」「大漁」のご利益があるとされています。
外から入ってくる邪気は、家に災いをもたらすと言われていますので、玄関などの通用口に関札を祀ることで外から入ってくる邪気を払うとされています。
関札と同じように玄関か、客間や家の支柱となる柱に貼り付けて祀るのが良いとされています。
それでは、初詣で授与されたお札を飾る(祀る)場所や方角についてご紹介していきますね。
初詣のお札を飾る場所や方角は?
初詣から帰ってきたら、お札を家の中に飾り(祀り)ましょう。
そのまま、カバンの中に入れっぱなしにしたり、引き出しなどにしまうのは、神様に失礼なのでNGですよ。
もし、家に神棚がある場合は、神棚にお札を祀りますが、最近では神棚のある家が少なくなってきていますので、神棚が無い場合のお札を祀る場所や方角についてのポイントについて下記にご紹介していきますね。
もし、南向きに置くのが難しいのであれば、太陽が昇ってくる東向きに祀るようにして下さい。
神様が太陽を見られない北向きや西向きにお札を祀ってしまうと、神様が帰ってしまうともいわれますので、方角は1番気にするべきポイントです!
なお、お札を祀るときは、白い布か紙を敷いてその上に置くようにします。
ポイント
これは、「人が神様の上に立つ」のは失礼ということから、「雲」という文字を神様の上に貼り、神様の上には雲(天)しかありませんという環境を作り、神様に敬意を表すためです。
不浄な場所とは、トイレや洗面台、お風呂場、台所など、水回りの汚れやすい場所は避けてください。
東北東(鬼門)や西南西(裏鬼門)も不浄とされる場所ですので避けるようにして下さい。
また、玄関や通路など人が頻繁に通るような「落ち着かない」場所も避けるようにしましょう。
ポイント
お札は、上記でもご紹介しましたが、神職や住職が祈祷やお祓いをした神様の御分霊(分身)ですので、画鋲を刺すのは大変失礼にあたりますのでご注意を!
また、基本的には壁や柱に貼り付けるのもNGとされています。
また、お札は祀っているうちにパワーが減ってきますので、翌年の初詣には神社やお寺に設置してある「古札所」に持っていき、新しいお札を授与されるようにして下さいね。
初詣のお札 複数を一緒に飾ってもいいの?
複数体(枚)のお札を一緒に飾ることは特に問題ありません。
ただし、1つ注意してもらいたいポイントは、「天照大神」のお札(神宮大麻)を中央に祀ることです。
それを守っておけば、複数枚のお札を祀るのもOKです。
初詣のお札 厄除けのお札と一緒に飾ってもいいの?
「初詣(神社)で授与されたお札と、厄除け(お寺)で頂いたお札は一緒に飾って(祀って)もいいのかしら?」なんて悩まれる方もたくさんいます。私もその一人でした。
基本的は、神社で頂いたお札は神棚に、お寺で頂いたお札は仏壇に祀るというのが一般ですが、今では、神棚も仏壇も置いていない家がたくさんあるので、困ってしまいますね。
上記でもご紹介しましたが、複数枚のお札を一緒に飾る(祀る)ことは問題ありません。
江戸時代までは、神仏混合の時代が続いていたこともあり、また、神社神道は基本的に来るもの拒まずの姿勢ですので、初詣のお札と厄除のお札を一緒に飾って(祀って)も問題ないとされています。
尚、同じ場所に祀る場合は、中央に「神宮大麻(天照大神のお札)」その左に「住んでいる土地の氏神様のお札」、右側に「任意のお札」が基本で、厄除けのお札は、左外側に置くのが一般的です。
ただし、神社のお札とお寺のお札を一緒に祀ることに対してや、神社のお札を仏壇に祀ることに対しても賛否両論ありますので、どちらが正しいとは言えないのが現状です。
私としましては、神様も仏様も慈悲深いお方だと考えていますので、初詣で授与されたお札と厄除のお札は同じ場所に祀っています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、初詣のお札を飾る場所は?方角や向きなど正しい飾り方について詳しくご紹介しました。
初詣で授与されたお札を、ただ単に正しい方角や場所に祀るだけでなく、日々感謝の気持ちをもって接することでご利益が上がりますので、小まめに手を合わせたり、掃除をして気持ちよく過ごしていただくことが大切かもしれませんね。