「余ったお餅を無駄にしたくない!」
なんて思うのは私だけでしょうか?
無駄にしたくないけれど、お餅ってすぐにカビが生えたりしてしまうもの…
でも、保存方法によってはカビが発生しにくくなったりもできるんですよ!
代表的な保存方法と言えば「冷凍する」と答える人が多いかもしれませんが、他にも保存期間や用途に合わせた方法がいくつかあるんです。
今回は、お餅の保存方法などをカビ対策も交えて詳しくご紹介します。
餅の保存方法 冷凍の場合は?
お餅を長期間保存する際に良く知られている方法が「お餅の冷凍保存」です。
しかし、いざ食べようと思ったときに冷凍焼けしてしまっているなんてことも多いものです(TT)
一番知られているお餅の冷凍保存方法ですが、冷凍焼けや臭い移りなどを軽減する方法や賞味期限などについてご紹介します。
餅の冷凍保存の方法は?
②フリーザーバッグなどにラップに包んだお餅を入れ、出来るだけ空気を抜きましょう。
※空気を抜くことによって、臭い移りや乾燥、冷凍焼けになることを軽減してくれます。
上記のように簡単にできる方法で、臭い移りや乾燥、冷凍焼けを軽減してくれますので是非お試しくださいね^^
冷凍したお餅を食べるときは、下記の方法がおすすめですよ。
- 冷凍庫から食べる分を取り出し、自然解凍する。
- お餅のラップをはずし、水にくぐらせ電子レンジでチンする。
(1個につき 500Wで30秒~1分程度)
※大きさや水分量によって加熱時間が変わるので、様子を見ながらチンしてください。
解凍せず、そのまま焼いたり煮たりすると、表面だけ焦げる場合がありますので、解凍してから焼くことをおすすめします。
お餅を冷凍保存した時の保存期間は?
基本的に冷凍保存したお餅は、冷凍焼けなどしなければ、数カ月~1年程度保存が出来ます。
ただし、冷凍保存したお餅は、保存期間が長くなるほど風味や味も落ちていくものです。風味や味の劣化を感じさせない期間は約1カ月程度ですので、出来れば1カ月以内に食べるようにするのがおすすめです。
餅の保存方法 冷蔵庫の場合は?
市販されているお餅の場合
市販されているお餅は、個別包装や乾燥材が付いている場合が多いので、そのまま冷蔵庫で保存できます。
市販されているお餅の保存期間は?
市販されているお餅の保存期間は、パッケージに記載されている賞味期限を守って食べるようにしてください。
また、冷凍保存すると賞味期限は伸びますが、風味や味は落ちてしまうことがあります。
ついたお餅の場合
自宅でついたお餅や頂いたお餅を冷蔵庫で保存する場合の保存方法について下記にご紹介します。
「わさび」で保存する
あまり知られていないかもしれませんが、「わさび」には殺菌作用があります。
お寿司や刺身で「わさび」を使うのは、美味しいだけでなくワサビが持っている強い殺菌効果を使って、お腹を壊さないようにするためなんです。
そのワサビの持つ殺菌作用を利用して、お餅にカビの発生を遅らせることができるんです。
「わさび」を使った保存方法は下記の通りです。
※ない場合は、大きめのお皿やバットでもOK
②「わさび」を準備します。
粉わさびをぬるま湯で固めに練ります。(目安は味噌より少し硬いぐらい)
※市販のチューブでもOKですが、粉わさびの方が安価のためおすすめです。
③タッパーの底にラップを敷き、その上に練った「わさび」をたっぷり塗り(5mmくらいの厚さ)、その上にラップをかぶせます。(ラップで「わさび」を挟むイメージ)
④その上にお餅がくっつかないように並べてタッパーの蓋をします。
※重ねて保管するときは、ラップで仕切りましょう。
⑤冷蔵庫に入れて保存します。(冷蔵庫に入らない場合は、冷暗所に保管しましょう)
また、「からし」もわさびと同じように殺菌作用がありますので、「わさび」の代わりに「からし」を使ってもOKです。
では、この方法でどのぐらい保存できるのか気になるところですね。
お餅をわさびで保存する時の保存期間は?
保存期間は1週間~1カ月程度が目安になります。
もちろん「わさび」(からし)を使っているからと言って、カビ菌を完全に防ぐことは出来ませんので、早めに食べるようにして下さい。
また、食べる前にカビが発生していないか確認することもお忘れなく!!
水餅にする
「水餅」とは、昔から伝わる鏡餅やのし餅などの保存方法です。水から取り出して煮たり蒸したりすることで、つきたてのお餅と同じようになりますので、お雑煮やお汁粉などに使う場合におすすめです。
②お餅についた粉を水で洗い流して、たっぷりの水に漬けます。
※水面からお餅が出ているとカビの原因になりますので注意しましょう。
③蓋をして冷蔵庫で保存し、毎日水を取り替えましょう。出来ればお餅も洗いましょう。 (不可能なら冷暗所での保管も可)
注意ポイント
水餅の保存期間は?
保存期間は、1か月~数カ月程度は保存可能です。
ただ、毎日水を交換するなど手間がかかりますので、長期保存する場合は冷凍保存されることをおすすめします。
餅の保存方法 常温の場合は?
お餅を保存するうえで注意しなければいけないのが「湿気」です。
「湿気」と「酸素」がある場所は、カビ菌にとってはが活動しやすい環境ですので、カビが生えやすくなります。
このことに注意すれば、常温でもお餅を保存することが出来ます。
使い捨てカイロを使って保存
「えっ?餅の保存に使い捨てカイロ?」と思うでしょうが、ちゃんとした理由があります。
使い捨てカイロの中には鉄粉が入っていて、鉄粉が酸素と結合することで酸化鉄になります。
この酸化鉄になるときに起こる熱を利用したのが、使い捨てカイロの仕組みです。
つまり、使い捨てカイロには酸素を吸収する役割があり、カビが繁殖するために必要な「酸素」をこの使い捨てカイロが取り組むことで、カビを繁殖しにくい環境をつくる方法です。
※空気が入ると効果がなくなりますので、必ず密閉容器を用意してください。
②お餅に焼酎などを少々吹きかけラップでぴっちり包み、密閉容器に入れます。
③カイロの封を切って3回ほど軽くもむ(暖かくする必要はありません。軽く揉んでおけば十分です。)
④密閉容器の蓋に使い捨てカイロを貼り付けます(貼るタイプのカイロであれば簡単に貼りつきます)。しっかり蓋をして冷暗所に保管します。
「カイロが暖かくなり、お餅が痛むのでは?」と思われるかもしれませんが、密閉容器の中は酸素が少ないため、吸収する酸素がなければカイロは暖かくなることはありません。
お餅を使い捨てカイロ保存する時の保存期間は?
保存期間は、1週間~10日間程度は保存可能です。
使い捨てカイロ保存方法は冷暗所だけでなく、冷蔵庫での保存も可能です。
注意ポイント
乾燥させて保存
少しお餅の保存方法とは異なるかもしれませんが、お餅を乾燥させる保存方法もご紹介しておきます。
この保存方法は、簡単にいえば「かき餅」の状態にするということです。
食べる前に油でカラッと揚げる「あげ餅」にしても美味しいですよ。
※既に固くなった餅は、そのまま風通しの良いところで天日干ししましょう。
②お餅がカラカラになったら、紙袋などに入れ埃がかからないようにして、湿気のないところで保存します。
③乾燥したお餅をフライパンやオーブントースターなどで焼いてしょうゆを塗ると「かき餅」に!
油で揚げて、塩や青のりをまぶすと「あげ餅」に!
かき餅の保存期間は?
保存期間は半年~1年以上保存が可能です。
時間が経つとだんだんと飴色になりますが食べられます。紙袋の中に乾燥材を一緒に入れておくと湿気対策にもなりますのでよいでしょう。
鏡餅のカビの防止方法は?(おまけ)
鏡餅は、常温で飾りますのでカビがつきやすいものです。特にお餅とお餅が重なっている箇所は特に…
カビを防ぐ方法として、お餅とお餅が重なっている部分にカビが生えやすいですので清潔な布巾やハケなどで焼酎など(食用のアルコールなど)を塗っておくと、カビの発生を多少遅れせることが出来ます。
※焼酎はクセの少ないものが良いでしょう。クセのあるものや日本酒などでも可能ですが、お酒の味が染みつきますので好みのものを使ってくださいね。
鏡餅の表面が固まってきたら、全体を焼酎などで拭いてあげるとカビがつきにくくなります。
注意ポイント
また、カビのつきやすい原因として、お餅とお餅がくっつかないようにする「餅粉」ですが、「餅粉」の代りに「片栗粉」を使うことがありますが、この「片栗粉」がカビやすい原因になっていることがあります。
なぜ片栗粉が?というと、片栗粉に含まれるデンプンは水分を蓄えやすいためカビ菌を寄せ付けやすくなります。ですので、デンプンの入っていない「餅粉」を使うのが良いのです。
メモ
まとめ
いかがでしたか?
今回は、お餅の保存方法&カビ対策も交えてご紹介しました。
色々お餅の保存方法などご紹介しましたが、参考になればうれしいです。
お餅は、お正月にいっぱい食べて「もう飽きた」ってなることもありますが、ふとした瞬間に食べたくなるのは私だけでしょうか^^