寒い季節になると必要になってくるのが暖房器具ですね。
しかし、「暖房器具」と一言で言っても、その種類は多種にわたり、どの暖房器具が良いのか迷ってしまいます。
家電量販店などでは、自社メーカーの製品や販売員の売りたい暖房器具(良し悪しは別にして)を押してきますが、「全部鵜呑みにしていいのかしら?」なんて思うことありませんか?
今回は、暖房器具の種類や特徴&メリットとデメリットや、人気の高い「省エネ」暖房器具のおすすめをご紹介します。
暖房器具の種類と特徴のご紹介
いざ暖房機具を購入しようと思ったとき、種類が多すぎて自分の家に合った暖房器具がどれか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
大きく分けて暖房器具には「対流式暖房」と「輻射(ふくしゃ)式暖房」の2つがあり、それぞれに「全体暖房」と「部分暖房」(温める空間)があります。
特徴は、部屋の空気を温めるが、壁や床などを温める能力は低いため、体感温度を低く感じてしまいます。
特徴は、ヒーターに当たっている部分はすぐに温まるが、部屋全体を温める能力は低いです。
基本的にこれらの4つの種類と特徴をもっており、組み合わせたりしながら部屋を温めています。
それでは、これらの種類と特徴をもった暖房器具を下記にご紹介していきます。
対流式暖房で全体暖房のものは?
各メーカーの上位モデルは人感センサーなどを搭載し、人がいる箇所にスポットで送風することで効率の良い暖め方を実現しています。
対流式暖房で部分暖房のものは?
また、暖房機能だけでなく、加湿器機能などが付加されたものも多数販売されています。
輻射式暖房で全体暖房のものは?
暖めた蓄熱素材からの輻射熱を発するタイプ(蓄熱暖房)とファンをまわして熱を循環させるファンヒータータイプがあります。どちらも割安な深夜電力を使うオール電化の住宅向けです。
部屋全体を暖める力は弱いですが、その高い安全性と空気を汚さないという特徴から近年人気が高まっています。特に、高気密住宅との相性が良い暖房器具です。
電熱線で中に入っている難燃性のオイルを暖めることにより
輻射熱を発生させます。熱するまで時間がかかりますが
一度加熱されると冷めにくく、またオイルヒーター全体が温まることにより
部屋全体への自然対流効果も発生するのが特徴です。
輻射式暖房で部分暖房のものは?
発熱体に「ニクロム」という合金を使いそれを石英管で覆うタイプで、部屋全体を暖める暖房器具ではなく、輻射熱を直接人に当てることで暖める暖房です。
ポイント
冬場はコタツとして利用し、それ他の季節は座卓として利用されることが多く、季節商品でありながら通年の利用が可能で便利です。
敷いている場所が暖まります。人は足元が温かいほど体感温度を高く感じやすいため体感温度が上がりやすいです。
ホットカーペット単体で十分な暖房効果は得られにくいですが、他の暖房器具と併用することで効果を発揮します。
床面を直接暖めることで輻射熱により暖かさを感じることができ、体感温度を高く感じます。
赤外線による輻射熱のため、部分暖房として利用します。
当たっている場所はかなり温かさを感じることができる暖房器具です。
遠赤外線による暖房なので、あたっている部分しか暖まらないためスポット用暖房器具になります。
消費電力は小型エアコン並みであるため、基本的には短い時間の部分暖房という位置づけになるでしょう。
ポイント
特徴はその安全性で表面温度が高くならないため、高温火傷の心配がありません。
暖房器具のメリット・デメリットは?
暖房器具の種類と特徴はなんとなくお分かり頂けたでしょうか?
それでは、もう少し選びやすいようにそれぞれの暖房器具の、メリット・デメリットもご紹介します。
エアコンのメリット・デメリット
安全である
部屋全体を暖める能力が高い
2.機器代金が他の暖房器具より高額(イニシャルコストが高い)
3.室外機を設置するスペースが必要
エアコンで部屋が暖まらない時は?
フィルターの掃除をしましょう。ほこりを取り除くだけでも暖房能力に大きな差がでます。
エアコンの吹き出し口の先に障害物がありませんか?空気の対流がうまくいかないとエアコンのセンサーが上手く働かないことがあります。
石油ストーブ/石油ファンヒーター/ガスファンヒーターのメリット・デメリット
対流と輻射熱の両方を活用した効率的な暖房器具である
定期的に換気が必要(一酸化炭素中毒回避のため)
灯油の独特のにおいがする
ファンヒーターと比較して部屋全体が温まりにくい
空気が乾燥しやすい
セントラルヒーティングのメリット・デメリット
安全性が高い
他の暖房よりもランニングコストが割安
断熱性が低い日本家屋(木造)などには適さない
セラミックファンヒーターのメリット・デメリット
速暖性が高い
加湿器機能などの付加機能が充実している
広い部屋などには適さない
電気ストーブのメリット・デメリット
暖房機器の代金が安い
部屋の空気を汚さない
注意ポイント
カーボンヒーターのメリット・デメリット
他の電気式ストーブと比較すると熱効率が良い
熱の範囲が他よりも広い(遠赤外線量が多い)
機器代金が他の電気ストーブと比較して高い
蓄熱式暖房(蓄熱ヒーター)のメリット・デメリット
冬場以外の時期に邪魔になりやすい(収納は無理)
こたつのメリット・デメリット
一度温まれば効果は長持ちする
生活状況によって暖房効果が期待できないことがある
ホットカーペットのメリット・デメリット
他の暖房器具と併用すること、他の暖房器具のランニングコストを下げる
安全性が高い
電気代が高くつく場合がある
床暖房のメリット・デメリット
体感温度は最も高く感じる
安全性が非常に高い
暖房器具 省エネでおすすめなのはコレ!
暖房器具の説明をたくさんしましたが、「だから、いったいどの暖房器具がいいの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?
上記でご紹介した暖房器具の中で省エネなのは、【エアコン】です。
ランニングコストが他の暖房器具に比べて一番低く、部屋全体を温める効果も高いです。
さらに、「エアコン+α」をすれば、さらに効率が良いでしょう!
部屋全体を素早く暖めたい場合は、石油やガスファンヒーターやストーブを組み合わせ、部屋が温まればファンヒーターやストーブは使用しないようにすると効率的です。
体感温度を上げたい場合は、こたつやホットカーペットを組み合わせると良いでしょう。
こたつやホットカーペットも、一度暖まると電気を止めたり、設定温度を低くすることで効率的です。
また、空気の乾燥が気になる方は、加湿付空気清浄機を使うと、湿度を上げるとともに空気の循環も良くなるため、部屋全体に暖気を回しやすくなります。
まとめ
いかがでしたか?
一昔前は、ランニングコストの高かったエアコンも、現在では省エネNo1になっています。
また上位機種は、人感センサーや空気清浄機、加湿器なども付いているものも出てきています。
ニーズに合わせて、エアコン+αで快適にお過ごしくださいね。