「横断歩道ってどうしてしましま模様なの?」
と、先日、うちの姪っ子に聞かれました。
子どもは、時々、大人もドキッとするようなするどいギモンを投げかけてくるものです^^;
あなたは横断歩道がしましまな理由について知っていますか?
今回は、横断歩道はなぜしましまなの?どうして白色なの?など、知っているようで知らない身近な疑問についてご紹介します。
横断歩道はなぜしましまなの?どうして白色なの?
普段、生活のなかで当たり前のように存在している「横断歩道」。
「横断歩道」は、車などが通るところで、歩行者や自転車が安全に道路を横断するために、道路上に示された区域のことです。
横断歩道の起源
日本ではじめての横断歩道は、1920年(大正9年)に、東京を走る路面電車の線路を横切るために作られたものとされています。
その際の横断歩道は、現在のようなしましま模様のものではなく、平行な二本の白線がひかれていただけのものでした。
その後、1960年(昭和35年)になって横断歩道の表示が法律で決まりました。
その時に、法律で決められた横断歩道は、平行な二本の白線だけのものと、真ん中で互い違いになっているしましまが描かれたものでした。
現在では見かけない横断歩道ですね^^;
そして、1965年(昭和40年)には、はしご型に変更になりました。
上記の横断歩道は、「覚えてる!!」となる人もいるかもしれませんね^^
現在の横断歩道にも近いんですが、よく見てみると、現在の横断歩道とは少し違いがあります。
現在の横断歩道は、1992年(平成4年)に、はしご型の両側の縦の白線が取り除かれ、横の白線が並んでいる模様になったものです。
どうして現在のような横の白線が並んでいるだけの横断歩道になったのか?というと、世界の横断歩道は、ほとんどが横の白線だけの模様のものが一般的だったため、ほかの国々の横断歩道に合わせた現在のような横断歩道になったのです。
雨水が溜まりにくいように!
現在のような横断歩道になったのには、他にも理由があります。
縦の白線と、横の白線が描かれているところは、道路を白く塗っているため、塗っていないところよりも、わずかですがもりあがっています。
すると、横断歩道の白く塗られていない部分に雨水が溜まりやすくなり、それが車のスリップを招く危険があったため、縦の白線を取り除いたことで、雨水が溜まりにくくなったのです。
塗料の節約・設置時間の短縮
ほかにも、塗料を節約するために、縦の白線を塗らないようにしたという説もあります。
また、縦の白線をなくすことで、横断歩道を設置する際の時間の短縮などにもつながっているとされています。
横断歩道はどうして白色なの?
横断歩道は、歩行者や自転車が道路を安全に横断するために設置されているもののため、車と歩行者の両方からよく見えるようなものでなければなりません。
そのため、黒っぽい道路でよく目立つよう、白色の塗料で横断歩道は描かれているのです。
なお、横断歩道は、横断歩道用の特別な塗料で描かれています。
この塗料には、細かいガラスの粒を入れ、車のライトに反射させることで、夜でも目立つようにして、識別・視認が十分にできるようになっています。
まとめ
横断歩道は、私たち歩行者を守るために時代とともに改良を加えながら、その役割を果たしてくれているんですね。
普段はあまり気にしないかもしれませんが、横断歩道を渡るときに、ちょっと気にしながら歩いてみるのもいいかもしれませんね。