寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に送る季節の挨拶状ですが、年賀状の返答や喪中で年賀状が出せない場合の代用にも使われます。
喪中のお知らせを頂いた方や、年賀状を出しそびれた方へ「寒中見舞い」を出そうと思うけれど、余った年賀はがきを使用しちゃいけないのかしら?など、いざ書こうとすると素朴な疑問も出てくるものです。
そこで今回は、寒中見舞いのマナーについてご紹介します。
寒中見舞いに年賀はがきを使用してもいいの?
寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に送る季節の挨拶状で、年賀状は、新年を祝う挨拶状です。
どちらも季節の挨拶状のひとつですが、送る時期や意味合いが違うものになります。
年賀状を出す時に多くの方が使用する「年賀はがき」は、表面の切手がすでに印刷されている部分の下に「年賀」と印刷されています。
「年賀」とは、「新年をよろこぶ・祝う」という意味ですので、「年賀はがき」は、年賀状を出すためのものと言ってもいいでしょう。そのため、寒中見舞いとして使用するには意味合いが異なるために使用するのはおすすめできません。
また、喪中のお知らせを頂いた方へ出そうとする場合には、「年賀=新年をよろこぶ」という言葉は基本的にNGですので、特に年賀はがきの使用は避けましょう。
余った年賀はがきは、郵便局に持って行くと「通常のはがき」や「切手」などに交換することができます。(※所定の手数料(★郵便切手・通常ハガキ・・・1枚につき5円などが発生します)書き損じなどの場合も対象となりますので、郵便局に持って行ってみましょう。
寒中見舞いのはがきの種類やマナーは?
寒中見舞いに年賀はがきを使わないとなると、どんなはがきを使えばいいのでしょう?
官製はがきと私製はがきの違い
「官製はがき」とは、官が製作しているはがきという意味で、「官=政府(国)」ということですが、今は「郵便はがき」と呼ばれる事が一般的になっています。
郵便局はもちろん百貨店やコンビニで販売されているハガキは全てこれにあたり、切手がすでに印刷されているもののことを言います。
次に「私製はがき」とは、私(自ら)が製作しているはがきという意味で、例えば、ハガキサイズに紙を切って切手を貼れば私製はがきとして発送をすることは可能なのです。ポストカードなどは「私製はがき」の代表的なものと言えます。
簡単に言えば、自分で切手を貼らなければならないハガキを「私製はがき」と言います。
ちなみに、年賀はがきも官製はがきの一つと言えます。
私製はがきの注意点
自分で作れるのなら、「私製はがきがお得かも」と思いがちですが、郵便はがきは、はがきと送料が込みで全国一律で1通「63円」(※2022年12月現在)ですが、私製はがきの場合は、自分で用意する紙代にプラス「63円」の切手料金がかかります。
尚、はがきにも規定の規格が存在しており、重さ、縦・横のサイズなど「はがき」として認められる規格が決まっているため、これよりも小さすぎても、また大きすぎるなど容量を超えてしまった場合は更に追加料金が発生します。
ポイント
オリジナルなハガキで送りたい場合には私製はがきを使うメリットがありますが、コストなどの値段を考えると郵便はがきのほうがお得なため、用途に合わせて使うようにしましょう。
寒中見舞いには、この「郵便(官製)はがき」と「私製はがき」のどちらを使用しても問題はありません。
ですが、喪中のお知らせを頂いた方へ出そうとする場合には、派手なデザインのものは控えるようにするのがマナーでもあります。
喪中の方に対しては、「郵便(官製)はがき」の「喪中はがき」としても使用される、切手の部分が胡蝶蘭のはがきを寒中見舞いに利用する方もいらっしゃいます。
「喪中はがき」を使用してもいいですし、寒中見舞いの本来の意味でもある、寒さが厳しい時期に送る季節の挨拶状として「通常はがき」を利用しても問題はありません。
寒中見舞いの切手の種類やマナーは?
私製はがきを使用して寒中見舞いを出す場合には、切手を貼る必要があります。
寒中見舞いに用いる切手は、通常の切手でも問題ありません。ただ、喪中の方へ出す場合などは、派手なデザインのものは避けるようにするのが無難です。
まとめ
いかがでしたか?
寒中見舞いも相手を気遣う正しいマナーで出すようにしましょう。