眠ってはいけない場面での眠気との闘いほど辛いものはありません。
そこで今回は、「ここで眠ったらヤバい!」そんな眠気との葛藤に確実に打ち勝つことができる簡単で効果的な眠気覚ましの方法についてご紹介します。
眠気覚ましの方法は?
お天気のいい昼下がり、ランチも終わってこれから午後も頑張るぞ!という時に襲われやすい眠気。
お昼ごはんを食べた後に眠たくなるのは、お昼ご飯を食べて、その消化に血液が使われるため、脳の血流が少なくなることで睡魔が訪れるという説がいわれていました。
しかし、その説は間違いで、脳は生命維持を司る大切な臓器ですので、消化に行われているからといって極端に少なくなることはなく、脳の中の血液量は常に一定に保たれています。
眠気はなぜ起こる?
では、なぜ眠気は起こるのでしょう?
近年、脳に関する研究も急激に進歩しています。そのなかで、脳内におけるオレキシン作動性ニューロンの働きが明らかにされ、この物質が睡眠と覚醒をあやつる脳内物質として重要な役割を担っていることが明らかになってきています。
オレキシンとは、神経伝達ペプチドの一つで、アドレナリンやドーパミンなどで知られる脳内ホルモンといわれている物質のことです。
オレキシン作動ニューロンとは、オレキシンを出す神経細胞のことで、このニューロンのスイッチがオンになっていると、オレキシンが分泌さ覚醒モードに、オフになっていると睡眠モードになるとされています。
この睡眠と覚醒をあやつるオレキシンを活性化させる三大要素が下記になります。
- 体内時計
- 情動
- 栄養状態
朝になるとオレキシンをつくる神経細胞が活発になる。
気持ちが高ぶったり、興奮するとオレキシンをつくる神経細胞が活発になる。
空腹になるとオレキシンをつくる神経細胞が活発になる。
オレキシンは今まで、摂食行動を制御する物質だと考えられていましたが、その後の研究により、睡眠と覚醒に関して深い関係にあることがわかったのです。
他にも、日中の眠気は様々な原因で引き起こされます。睡眠時間が足りなかったり、夜の睡眠の質がよくなかったりすることが原因となっていることも少なくありませんが、「どうしようもない眠気」は、病気の場合もあります。
過眠症
過眠症は睡眠障害のひとつで、原因としては脳内の覚醒維持機能の異常や何らかの原因で夜間の睡眠障害があるためとされています。
ナルコレプシー
過眠症の一種で、日中我慢できないほどの眠気と居眠りが繰り返し生じます。
居眠りは長くても30分以内と短く、目覚めたあとは一時的にすっきりします。笑ったり怒ったりすると、突然体の力が入らなくなり、ひどいときにはへたり込んでしまったり、眠気というよりも急激な体の虚脱状態に陥って倒れるなど、金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりするケースもあります。
ポイント
眠気覚ましの方法 簡単&効果的な厳選5選はコレ!
「どうしても眠い」でも「眠ってはいけない!」時が人にはあります。
眠気覚ましの方法は色々と紹介されていますが、下記はそのなかから厳選の超簡単&効果的な眠気覚ましの方法をご紹介します。
ガム
噛むことで脳の前頭前野に活性化が起こり集中力が高まります。これは、顎や口の筋肉運動が脳を刺激し、脳の血液循環が促され脳の神経細胞が活性化するためと言われています。
眠気覚ましのガムでもいいですし、好きな味でも構いません。しっかりと噛むことに意識を集中していくと眠気も自然と落ち着いてきます。
コーヒー
こちらは眠気対策としては効果的な王道ですね。眠気覚ましといえばコーヒーと答える人も多いでしょう。
カフェインは、アデノシンという睡眠を誘発する物質のはたらきをブロックする働きがあり、睡眠が誘発されにくくなります。
ですが、大量にコーヒーを飲むのはNG。
カフェインは覚醒度を上げることで集中力も上げます。でも同時に軽い幸福感や多幸感が得られることもあり、気もそぞろ状態になってしまい、作業スピードは上がるけど、ミスは増えてしまうという状態を作ってしまう可能性もるのです。
眠気覚ましのコーヒーは1~2杯程度の適度な量にしましょう。
氷水
就寝前にお風呂にゆっくりと浸かって深部体温(体の内部の温度)を温めることで、スムーズな睡眠を誘導できるとされています。
ですので、眠気がある時は体温も上昇の傾向にあるので、冷やすことで眠気を抑えることができます。
冷水で顔を洗ったり、手足や首の後ろやワキの下など大きな血管が走っている箇所を冷やすのも効果的ですが、簡単にできる方法としておすすめなのが「氷水」を飲むことです。
キンと冷えた氷水を飲むことで一気に眠気も吹き飛び、頭もスッキリします。
メントール
メントールとはハッカに含まれる成分のことで、主に清涼感を出す成分で、独特の清涼感と香りを持つメントールは古くから医薬の分野でも利用されてきました。
メントールの冷感作用は神経に直接作用するもので、実際に温度が下がるわけではありません。
手軽なものでは「リップクリーム」にもよく使われていますので、メントール入りのリップクリームを目の下などに塗って眠気を覚ますのもおすすめです。
決して目に入らないよう気をつけて、目に入ったり、眠気が落ち着いたらきちんと洗い流しましょう。
中衝(ちゅうしょう)のツボ
指先は毛細血管と末梢神経の集まった知覚の発達した部位です。
中指の爪の底の線と、縦の線が交わるところから親指側に3mm程度いったところに中衝(ちゅうしょう)というツボがあります。
このツボは、異常に眠気が起きた時に押すと目が覚めるのはもちろん、逆に眠れなくて困っている時に押すと体をリラックスさせて快眠の効果もあるという睡眠に効果的なツボなんです。
このツボを爪で痛いなと思うくらいの強さで15秒程度、効果があまりないようなら60秒程度ゆっくりと押します。
指で押すと疲れてくるので、ボールペンなどのペン先で押すのがおすすめです。
まとめ
会議や打ち合わせなど、「どうしても眠ってはいけない場面」で、気付かれないようにそっと試してみてください。