祇園祭のハイライトと言えば「山鉾巡行」。
祇園祭の山鉾は、豪華な装飾品で飾られることから「動く美術館」と称され、豪華絢爛で雅な姿は、千百余年の歴史と文化の重みを感じるまさに歴史絵巻のような姿です。
今回は、祇園祭の見どころ!山鉾巡行の日程や時間&コースや場所取りポイントについて詳しくご紹介します。
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祇園祭 山鉾巡行の日程や時間は?
山鉾巡行は、前祭(さきまつり)巡行と後祭(あとまつり)巡行があります。日程や時間は下記のとおりです。
祇園祭 前祭の日程や時間
●山鉾巡行:7月17日 9:00~
祇園祭 後祭の日程や時間
●山鉾巡行:7月24日 9:30~
前祭巡行と後祭巡行はどう違うの?
昭和41年(1966年)から前祭の7月17日の日に一本化されてきましたが、本来の祇園祭の形に戻そうと、2014年に後祭が半世紀ぶりに復活し、「前祭」と「後祭」として2日間に分かれて巡行する形が復活し、現在に至っています。
そもそも山鉾とは、祇園祭の際に曳かれる山車の一種で祇園祭の主役でもあります。
巡行の際は街の邪気を集め清める役割の担い、疫病を鎮める依り代の役目を果たします。
尚、祇園祭の山鉾の多くは重要無形文化財に指定されており、その豪華絢爛な装飾は世界からも注目されるほどです。
前祭巡行では23基、後祭では10基の山鉾が巡行し、山鉾行事はユネスコ無形文化遺産に登録されています。
山鉾の山と鉾の違いとは?
山鉾には「山」と「鉾」があるのをご存知ですか?
「山」と「鉾」の大きな違いは、その形状で、「山」は、御神体の人形と山岳信仰に基づいて山を表す真松が立っています。
岩戸山、北観音山、南観音山は鉾と同じ形状ですが、鉾頭の代わりに長さ13メートルほどの松を立てています。
一方、「鉾」は、屋根の上に長い真木(しんぎ)が立ち、そのてっぺんには鉾の象徴でもある「鉾頭」が飾られています。
山鉾と言いますが、よく見ると違いがあるのでひとつひとつの山鉾を観察してみるのもおもしろいですよ。
祇園祭の山鉾巡行の見どころは?
山鉾が交差点を曲がる際に行う豪快な方向転換を「辻廻し」と言い、およそ10トンもある山鉾が方向転換する様子は迫力満点で見どころポイント!
そのため、山鉾巡行のコースのなかでも交差点付近は人気の高い観覧スポットでもあります。
祇園祭の山鉾巡行の順番は?
山鉾巡行の順番は、毎年7月2日に京都市役所で行われる「くじ取り式」で決まります。
前祭で先頭を行く「長刀鉾」のように「くじ取らず」で毎年変わらず順番が決まっているものも下記のようにあります。
後祭では、橋弁慶山(1番)・北観音山(2番)・南観音山(6番)・大船鉾(10番)。
前祭巡行(7月17日)の山鉾一覧
前祭 7月17日
山鉾巡行 順番(前祭)
- ※長刀鉾(なぎなたほこ)
- 蟷螂山(とうろうやま)
- 芦刈山(あしかりやま)
- 木賊山(とくさやま)
- ※函谷鉾(かんこほこ)
- 郭巨山(かっきょやま)
- 綾傘鉾(あやかさほこ)
- 伯牙山(はくがやま)
- 菊水鉾(きくすいほこ)
- 油天神山(あぶらてんじんやま)
- 太子山(たいしやま)
- 保昌山(ほうしょうやま)
- 鶏鉾(にわとりほこ・とりほこ)
- 白楽天山(はくらくてんやま)
- 四条傘鉾(しじょうかさほこ)
- 孟宗山(もうそうやま)
- 月鉾(つきほこ)
- 山伏山(やまぶしやま)
- 占出山(うらでやま)
- 霰天神山(あられてんじんやま)
- ※放下鉾(ほうかほこ)
- ※岩戸山(いわとやま)
- ※船鉾(ふなほこ)
※は「くじ取らず」。
※上記は、2019年7月2日に行われた「くじ取り式」で決まった祇園祭の山鉾巡行順をご紹介しています。
後祭 7月24日
山鉾巡行 順番(後祭)
- ※橋弁慶山(はしべんけいやま)
- ※北観音山(きたかんのんやま)
- 鯉山(こいやま)
- 八幡山(はちまんやま)
- 黒主山(くろぬしやま)
- ※南観音山(みなみかんのんやま)
- 役行者山(えんのぎょうじゃやま)
- 浄妙山(じょうみょうやま)
- 鈴鹿山(すずかやま)
- ※鷹山(たかやま)
- ※大船鉾(おおふねほこ)
※は「くじ取らず」。
※上記は、2019年7月2日に行われた「くじ取り式」で決まった祇園祭の山鉾巡行順をご紹介しています。
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祇園祭 山鉾巡行のコースや場所取りポイントもご紹介!
前祭巡行のコース
前祭巡行の場所取りポイント
くじの読み上げが終わり確認後は、文箱の結び紐を扇子を使って文箱に巻きつけ、町行司は扇子を高くかざし、山鉾に進行を促し停止していた山鉾が前進し始めます。
ちょっとイメージがわかない人は下記の動画もご参考に!
町行司の動作を逐一観覧できるので、場所取りポイントとしておすすめです。
※くじ取らずの8基は、くじ改めは行わず会釈だけして通り過ぎます。
前祭では、「四条通から河原町通」に曲がる交差点と「河原町通から御池通」に曲がる交差点、そして「御池通から新町通」へと曲がる交差点の3か所です。
おすすめは、「河原町通から御池通」に曲がる交差点で、この場所は道路幅も広いので視界が良好で遮るものもないのでしっかりと辻廻しを観覧できます。
また、「御池通から新町通」へと曲がる交差点もおすすめで、道幅が狭い新町通を大きな山鉾が窮屈そうに曲がる姿や新町通を進む姿はおすすめ観覧スポットですよ!
これにより、神域への結界が解かれ、各山鉾が街の邪気を集め清めながら進んでいくのです。
注連縄切りは、前祭でしか見られないので是非観覧して欲しいおすすめポイントです。
後祭巡行のコース
後祭巡行の場所取りポイント
子供神輿や祇園太鼓、花傘に馬長稚児など約1000人もの大勢の行列が都大路を巡行します。
場所取りするなら「御池通から河原町通」に曲がる交差点がおすすめです。
まとめ
山鉾巡行は、祇園祭のハイライト!
迫力ある山鉾が目の前を通り過ぎると、思わず「お~!!」と声を出してしまうほど圧巻ですよ。