祇園祭

祇園祭山鉾巡行2026日程&34基完全ガイド!混雑を避ける3つのポイント

7月になると、いよいよ京都は祇園祭一色になりますね。

町中に山鉾が立ち並んで、コンチキチンと独特の祇園囃子が聞こえてくると、京都の夏が来たなあと毎年ワクワクしてしまいます。

祇園祭の最大のハイライトといえば、なんといっても「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」です。

豪華な装飾品で美しく飾られた山鉾は、その姿から「動く美術館」とも称され、豪華絢爛な姿は千百余年もの歴史と京都の文化の重みを今に伝える、まさに歴史絵巻そのものです。

今回は、2026年(令和8年)の山鉾巡行を100%楽しむために、前祭・後祭の日程や巡行ルート、おすすめの場所取りポイントに加え、全34基の見どころ・ご利益・一般搭乗ルール、さらに宵山のお楽しみである御朱印集めのコツまで、知りたい情報をすべて詰め込んだ完全ガイドをお届けします!

参考
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事前準備をバッチリ整えて出かけましょう!


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祇園祭の山鉾巡行は、7月17日に行われる「前祭(さきまつり)巡行」と、7月24日に行われる「後祭(あとまつり)巡行」の2回にわけて都大路で執り行われます。

これらは曜日に関わらず、毎年必ず同じ日付で行われるのが特徴です。

2026年の正確な巡行スケジュールは、以下のレスポンシブ表の通りです。

巡行の区分 巡行日程(2026年) 出発時間・巡行基数
前祭(さきまつり)巡行 2026年7月17日(金) 午前9:00出発
(計23基が巡行)
後祭(あとまつり)巡行 2026年7月24日(金) 午前9:30出発
(完全復活の鷹山含む計11基

かつては一本化されていた時期もありましたが、本来の「神様をお迎えし、お送りする」という伝統的な祭りの形に戻すため、2014年に後祭が半世紀ぶりに復活しました。

現在では2日間にわたり、合計34基のすべての山鉾がユネスコ無形文化遺産、および国の重要有形民俗文化財として世界中からの注目を集めています。

最新の正確な祭事日程や当日の速報スケジュールにつきましては、お出かけ前に必ず主催者である公益財団法人祇園祭山鉾連合会公式ホームページの情報も合わせてご確認くださいね。

祇園祭をさらに深く楽しむための豆知識として、巡行する山鉾の名前にある「山」と「鉾」の違いをご存知でしょうか。

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これらはその形状とはっきりと区別されています。


「鉾(ほこ)」の特徴
屋根の上に「真木(しんぎ)」と呼ばれる非常に長い一本の木が立ち、そのてってんに鉾の象徴である「鉾頭(ほこがしら)」の美しい金属装飾が飾られているのが特徴です。車輪も非常に大きく、巡行の際にはたくさんの曳き手によってダイナミックに引っ張られます。

「山(やま)」の特徴
御神体となるお人形が祀られており、山岳信仰に基づいて山を表す「真松(しんまつ)」という松の木が中央に立てられているのが特徴です。多くの山は人が肩で担ぐ小ぶりな「舁山(かきやま)」という形をしています。

「曳山(ひきやま)」の特徴
「岩戸山」「北観音山」「南観音山」、そして復活を遂げた「鷹山」の4基は、名前に山とつきますが、形状は鉾と同じ巨大な車輪と構造を持っています。屋根の上に鉾頭ではなく、長さ13メートルほどの立派な松を立てて引っ張るため、特別に曳山と呼ばれています。

一言で「山鉾」と言いますが、一基ずつじっくり観察してみると驚くほど細かな違いがあってとても面白いですよ。

山鉾にはそれぞれ独自の由来や歴史があり、それにちなんだ美しい人形や装飾品が施されています。

それらの意味を知ったうえでじっくり見てまわるのが、山鉾巡りの一番の楽しみ方です。

現地を巡る際にぜひチェックしておきたいポイントを2つご紹介します。

ポイント①:厄病・災難除けのお守り「粽(ちまき)」

祇園祭の名物といえば「粽(ちまき)」です。

ちまきと聞くと食べ物を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、祇園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた「厄病・災難除けのお守り」です。

毎年、祇園祭の時期にだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売され、京都では多くの人をこれが買い求め、一年間玄関先に飾る習わしがあります。

通常の厄除けのほか、山鉾の由来に合わせた様々なご利益(安産、縁結び、学業成就など)があり、自分に合ったお目当ての粽を求めて巡るのも宵山の大きな楽しみです。

ポイント②:その年の幸運にあやかる「今年の山一番」

毎年7月2日に京都市議場で行われる伝統行事「くじ取り式」により、その年の巡行スケジュールが決まります。

その際、歴史的な慣わし(くじ取らず)であらかじめ先頭が決まっている長刀鉾のすぐ後ろ、つまり「くじを引き当てて決まる山の中で、栄えある1番目」になった前祭の山鉾のことを「山一番(やまいちばん)」と呼びます。

これは京都の町衆にとって非常に縁起が良く名誉なこととされているんですよ。

そのため、その年の素晴らしい幸運と縁起にあやかろうと、山一番に選ばれた山鉾のお会所には例年よりさらに多くの参拝客が押し寄せ、粽などの授与品もあっという間に完売してしまいます。

📌 ポイント

2026年(令和8年)の栄えある山一番は「木賊山(とくさやま)」に決定しました!

前祭の巡行では、長刀鉾のすぐ次(全体の2番目)に堂々と進みますので、ぜひその晴れ姿を現地や中継でチェックしてみてくださいね。

祇園祭山鉾巡行の日程は?

前祭の山鉾巡行(7月17日)に登場する、個性豊かな山鉾たちの見どころやスケジュールを詳しくご紹介します。

1. 長刀鉾(なぎなたほこ)※くじ取らず(1番目)

長刀鉾

山鉾巡行の先頭を飾る、祇園祭の中で不動の人気ナンバーワンの鉾です。

全34基の中で唯一、本物の「生稚児(いきちご)」を乗せる神聖な鉾でもあります。

平安時代の高名な刀工・三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)が作ったと伝わる大長刀を鉾頭として高く掲げており、間近で見上げるその高さと美しさは圧巻です。

神聖な刃先が八坂神社や御所(皇居)に直接向いて失礼にならないよう、常に南へ向けて持つのが古くからの厳格な習わしとなっています。

長刀鉾の粽は圧倒的な人気を誇るため、連日お昼前の非常に早い時間に売り切れてしまいます。

確実にゲットしたい方は、宵山の販売開始日の午前中など、できるだけ早い時間帯にお会所へ行くようにしましょうね。


運行スケジュール
鉾建て:7月10日 7:00~/曳き初め:7月12日 15:30~16:30

一般搭乗拝観
7月13日 11:00~、7月14日~16日 10:00~22:00
※お会所での粽等の購入が必要です。伝統により女性の鉾内部への搭乗は不可ですが、保存会所2階までは上がることができます。

主な授与品
粽(厄病除け)・オリジナル手ぬぐい・夏扇子・玩具長刀

ご利益と特徴
ご利益:疫病よけ・厄除け/搭乗:男性のみ内部へ搭乗可能

2. 木賊山(とくさやま)★2026年「山一番」

木賊(とくさ)とは、川辺などに自生するトクサ科の植物の名前です。

世阿弥の有名な謡曲「木賊」を題材にしており、御神体(人形)は、信濃国で我が子をさらわれてしまい、悲しみに暮れながら一人で寂しく木賊を刈り続ける切ない翁の姿を表現しているのが大きな特徴です。

我が子を深く愛する翁の物語から、迷子を無事に見つけ出す「迷子よけ」や「親子の再会・再縁」にご利益がある山として古くから親しまれています。

2026年の「山一番」に輝いた大変おめでたい山ですので、今年特におすすめの参拝スポットです。


運行スケジュール
山建て:7月13日 8:00~

主な授与品
粽・オリジナル手ぬぐい・特製お守り(迷子よけ)

ご利益と特徴
ご利益:迷子よけ・家内安全・親子の再縁/搭乗:内部への搭乗は不可能

3. 蟷螂山(とうろうやま)

螳螂山

全34基の山鉾の中で唯一、屋根の上に本物のカマキリの形をした「からくり仕掛け」の大かまきりが乗っている、子供たちや観光客から毎年絶大な人気を誇る山です。

「カマキリが、自分の力のほどをわきまえず大敵(車輪)に立ち向かっていく」という、その勇猛果敢さを賞賛した中国の古い君子の故事に由来しています。

お会所の前では、カマキリが羽を広げてからくりで動く、大人気のおみくじも楽しめますよ。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽(かわいいカマキリの折り紙付き)・手ぬぐい・扇子・オリジナルTシャツ

ご利益
厄災除け・交通安全・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

4. 霰天神山(あられてんじんやま)

霰天神山

昔、京都の街が歴史的な大火に見舞われた際、突然空から大粒の霰(あられ)が降ってきてたちまち火の勢いが収まったという不思議な伝承が残る山です。

その際、霰とともに一寸二分(約3.6センチ)の小さな天神様(菅原道真公)の像が降りてきたため、それをお祀りしたのが霰天神山の始まりといわれています。

驚くべきことに、その後の大火の際にもこの町内だけは一度も火難に遭っておらず、この奇跡的な歴史から「火除け天神」とも呼ばれて大変厚い信仰を集めています。

お会所では、大変ご利益のある「火乃要慎(ひのようじん)」の火伏せの御札が、おめでたい梅の造花がついた粽(ちまき)とセットで授与されます。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽(美しい梅の造花付き)・手ぬぐい・特製お守り・「火乃要慎」の火伏せ御札

ご利益
火よけ(火災除け)・雷よけ・除災招福

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

5. 油天神山(あぶらてんじんやま)

油天神山

江戸時代風の美しい社殿の中に、学問の神様である天神様(菅原道真公)を祀っている高貴な山です。

かつて京都の風早家(かざはやけ)の邸内に代々祀られていた天神像がルーツとなっており、油小路通(あぶらのこうじどおり)に建てられることから「油天神山」の名で親しまれています。

お会所や山を飾る装飾には、道真公が深く愛した「紅梅」の美しい意匠が施されているのが特徴です。

お会所では、大変風雅な藤色の「学業成就・合格祈願のお守り」や、紅梅の造花があしらわれた美しい粽が授与され、受験生や学生の参拝客で大変にぎわいます。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽(梅花付き)・手ぬぐい・絵馬・御守(学問成就・合格祈願)

ご利益
学業成就・合格祈願

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

6. 函谷鉾(かんこほこ)※くじ取らず

函谷鉾

「くじ取らず」の鉾として、前祭の山鉾巡行では毎年全体の5番目、すべての大型の鉾(車輪付き)の中では長刀鉾に次いで2番目に進む格式高い鉾です。

中国の戦国時代の思想家・孟嘗君(もうしょうくん)が、函谷関の関所で家来に鶏の鳴き声を真似させて門を開けさせ、見事に難を逃れたという有名な故事に由来しています。

鉾頭に輝く「三日月」「山」の意匠は、夜中の暗い山並みを表現しており、真木(中央の木)の最上部には孟嘗君、そのすぐ下には雄雌の鶏が祀られているのが特徴です。

宵山期間中は、ちまきや拝観券を購入することでどなたでも内部へ上ることができるため、大変なにぎわいを見せます。


鉾建て
7月10日 7:00~

曳き初め
7月12日 14:00~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~

授与品
粽・手ぬぐい・夏扇子・うちわなど

ご利益
疫病よけ・厄除け

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※拝観券や粽の購入が必要です)

7. 孟宗山(もうそうやま)

昔の中国にいた「孟宗(もうそう)」という親孝行な人物が、病床の母が欲しがった筍(たけのこ)を真冬の雪山の中で必死に探し回り、ついに掘り当てて母を大喜びさせたという二十四孝の物語に由来しています。

そのため、御神体の松の根元や粽(ちまき)には、冬の雪を模した白い綿がたっぷりと付けられているのが特徴です。

地元では別名「筍山(たけのこやま)」とも呼ばれて古くから親しまれています。


山建て
7月13日 8:00~(飾り付けは14日)

授与品
粽・手ぬぐい・夏扇子

ご利益
親孝行・健康長寿

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

8. 綾傘鉾(あやかさほこ)

綾傘鉾

非常に古い山鉾の形態を残す傘鉾の一つで、大きな二基の傘と、その後ろに続く賑やかな「棒振り囃子(ぼうふりばやし)」の行列で構成されています。

巡行や宵山の「棒振り踊り」では、独特のお囃子に合わせて力強くコミカルな疫病退散の踊りが披露され、毎年多くの見物客を魅了します。

傘のてっぺんで輝く御神体の鶏が、自分の片足で「金の卵」をしっかりと抱いているのが最大の注目ポイントです。


山建て(鉾建て)
7月13日 10:00~

授与品
粽・手ぬぐい・お守り(安産・縁結び)

ご利益
厄よけ・招福・安産・縁結び

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

9. 白楽天山(はくらくてんやま)

白楽天山

唐の詩人「白楽天」が、松の木の上で暮らしていた道林禅師(どうりんぜんじ)に仏法の大意を問いかける場面を表現している歴史ある山です。

唐冠を付けた人形が白楽天で、帽子をかぶった僧の人形が道林禅師を表しています。

数ある舁山(かきやま)の中でも、中央の真松(松の木)が最も高くそびえ立っているのが大きな特徴です。


山建て
7月13日 7:00~

授与品
粽(学業成就のお守り付き)・オリジナル手ぬぐい・合格手形絵馬

ご利益
学業成就・合格祈願・招福除災

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

10. 鶏鉾(にわとりほこ・とりほこ)

鶏鉾

鉾頭の丸い意匠は、「鶏の卵が諌鼓(かんこ:訴訟用の太鼓)の中にあること」を表しているとされています。

これは、天下が太平で太鼓を鳴らす必要がなくなり、中に鶏が巣を作って卵を産んだという、平和の象徴を意味する非常に美しいデザインです。

また、真木(中央の木)の途中にある天王座は、全山鉾の中でも珍しい「船形」をしており、海上の守護神である住吉明神が祀られているのが大きな特徴です。


鉾建て
7月10日 8:00~

曳き初め
7月12日 14:30~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~

授与品
粽・手ぬぐい・夏扇子など

ご利益
疫病よけ・厄除け

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※拝観券500円またはグッズの購入が必要です)

11. 太子山(たいしやま)

太子山

全34基の山鉾の中で、神聖な松の木(真松)ではなく、唯一「真杉(杉の巨木)」を中央に立てているのが大きな特徴です。

聖徳太子が自ら杉の巨木を切り出して、京都の名所である六角堂(頂法寺)を建立したという、歴史深い故事に由来しているとされています。

お会所では、本物の杉の葉が丁寧に交じり込んだ、他にはない珍しい「杉の葉入りの粽(ちまき)」が授与されることで有名です。


山建て
7月13日 9:00~

授与品
粽(杉の葉入り)・手ぬぐい・お守り・身代わり杉守など

ご利益
知恵授かり・疫病よけ・身体健全

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

12. 伯牙山(はくがやま)

伯牙山

中国の春秋時代にいた琴の名人「伯牙(はくが)」が、自分の奏でる音色を誰よりも理解してくれていた大親友の死を深く悲しみ、手に斧を持って、もう二度と弾くまいと大切な琴の弦を絶ち切ろうとしている緊迫の一瞬を再現している山です。

この熱い男の友情と芸術の故事から、明治4年までは「琴破山(ことわりやま)」と呼ばれて親しまれていました。

親友を熱く偲ぶ強い絆の物語から、特に伝統芸能の習い事や「芸術・芸事の上達」、技能向上を願う人に大変人気があります。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽・手ぬぐい・お守り

ご利益
芸事上達・技能向上・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

13. 芦刈山(あしかりやま)

芦刈山

全山鉾の中で最古と言われる、大変貴重な御神体(人形)の衣装を保有している山です。

そのオリジナルの衣装の多くは歴史的価値が非常に高いため、普段は「京都国立博物館」に大切に寄託・保存されています。

大和物語に登場する「芦刈(あしかり)」の切ない夫婦愛の物語を忠実に再現しており、貧しさのあまり妻と別れ、一人で寂しく芦を刈る老翁の哀愁漂う姿を表現しているのが特徴です。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽(夫婦和合・縁結びのお守り付き)・手ぬぐい・夏扇子

ご利益
夫婦和合・良縁成就・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

14. 月鉾(つきほこ)

月鉾

夜の国や水の徳を司る神様である「月読尊(つくよみのみこと)」に因んで建てられた、非常に重厚感のある美しい鉾です。

屋根のてっぺんにある鉾頭には綺麗な三日月の意匠が輝いており、ここには全山鉾の中で最も古い銘(製作年代の刻印)が見られることでも有名です。

鉾に乗っている稚児人形は「於兎丸(おとまる)」といい、明治45年に名工である五代目・伊東久重によって作られた、どこか現代的で気品あるお顔立ちをしています。

それ以前の明治44年までは、長刀鉾と同じように本物の生稚児が乗っていました。

宵山期間には、青色の袋に三日月、ピンク色の袋にウサギをそれぞれあしらったペアの「お願い袋」が女性たちから絶大な人気を集めます。


鉾建て
7月10日 8:00~

曳き初め
7月12日 15:00~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~22:00頃

授与品
粽(お願い袋付きなど)・手ぬぐい・夏扇子・お守り

ご利益
疫病よけ・厄除け・願い事成就

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です)

15. 山伏山(やまぶしやま)

山に飾るご神体(人形)が、凛々しい山伏(やまぶし)の姿をしていることから山伏山と呼ばれています。

昔、八坂の塔(法観寺)が大きく傾いてしまったとき、法力によってそれを見事元通りに直したという有名な伝説を持つ高僧「浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)」の大峯入りの姿を表しているのが大きな特徴です。

お会所では、古くから強い信仰を集める、火災や雷から家を守るための非常に心強いお守りや特製おみくじが授与されます。


山建て
7月13日 9:00~

授与品
粽(火除・雷除)・山伏山おみくじ

ご利益
火よけ・雷よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

16. 四条傘鉾(しじょうかさほこ)

傘の上に祇園唐草模様を施し、その下に伝統的な織物の垂れを飾った、山鉾の非常に古い形態を残しているおめでたい傘鉾です。

巡行やお祭りを華やかに彩る「子供棒振り(ぼうふり)踊り」は、国の選択無形民俗文化財にも指定されています。

前祭の宵山期間中(7月14日~16日)は、会所前にて災厄を払い清めるこの「棒振り踊り」とお囃子が複数回にわたってにぎやかに披露され、たくさんの見物客が集まります。


山建て(鉾建て)
7月13日~(組み立て開始)

授与品
粽・手ぬぐい・お守り

ご利益
厄よけ・招福・商売繁盛

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

17. 占出山(うらでやま)

占出山

古事記や日本書紀に登場する「神功皇后(じんぐうこうごう)」を祀る、古くから厚い信仰を集める安産の山です。

くじ引きの順番で、この占出山の巡行順が例年より早い年は「その年のお産が軽くなる(安産になる)」という面白い言い伝えが残されています。

また、数ある山鉾の中で唯一、中央に神聖な「黒松」を立てているのも占出山だけの際立った特徴です。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽・手ぬぐい・安産腹帯・安産お守り・吉兆あゆ(お菓子)など

ご利益
安産・子宝・家内安全

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

18. 菊水鉾(きくすいほこ)

町内の金剛能楽堂内に古くから湧き出ていた、名水として名高い『菊水井(きくすいのい)』にちなんで名付けられた、非常に優美な鉾です。

鉾頭には、天を仰ぐように16弁の気品ある金色の菊花が飾られているのが大きな特徴です。

菊水の井戸が千利休をはじめとする高名な茶人に愛されてきたという深い歴史に因み、前祭の宵山期間中(7月13日~16日の4日間)は、お会所にて【表千家】【裏千家】【遠州流】の各流派が日替わりで担当する、祇園祭名物の華やかな「お茶席(お茶会)」が開催されます。

お茶席では、不老長寿にちなんだ名物の和菓子「したたり」が、お土産にもなる美しい銘々皿(亀皿)に乗せて振る舞われ、毎年これを心待ちにする多くの参拝客で大変にぎわいます。


鉾建て
7月10日 15:30~

曳き初め
7月12日 15:00~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~

授与品
粽・手ぬぐい・名物和菓子「したたり」

ご利益
不老長寿・商売繁盛・厄除け

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品やお茶席券の購入が必要です)

19. 保昌山(ほうしょうやま)

保昌山

平安時代の貴族・平井保昌が、恋い慕う和泉式部の願いを叶えるために、宮中の庭に咲く美しい紅梅をこっそり折って贈ったという、とてもロマンチックな恋物語を題材にした山です。

そのため、御神木の松には恋愛成就の願いが込められた絵馬がたくさん下げられているのが特徴です。

京都屈指の「縁結びのご利益」があるとされており、宵山の夜には多くの女性やカップルが訪れます。

授与される粽(ちまき)には可愛らしい紅梅の造花がついており、梅をモチーフにした可愛いうちわやお守りも大変人気です。


山建て
7月13日 9:00~

授与品
粽(縁結びお守り・可愛らしい紅梅の造花付き)・手ぬぐい・絵馬・特製うちわ

ご利益
縁結び・良縁成就

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

20. 郭巨山(かっきょやま)

昔の中国の二十四孝の一人、貧困に苦しんだ「郭巨(かっきょ)」が、老いた母を養うために泣く泣く我が子を土に埋めようとしたところ、地面の中から黄金の釜が掘り出され、家族みんなが救われたという奇跡の故事に由来した山です。

御神体の郭巨は、金の釜を発見して驚き喜ぶ表情で鍬(くわ)を持ち、隣の童子は右手に唐団扇(とううちわ)、左手に紅白の大輪の牡丹の花を持っているのが特徴です。

また、この山に飾られる美しい日除け覆いが「乳を出すお守り」として信仰されてきた歴史から、金運だけでなく「母乳の出を守る(育児守護)」という大変珍しいご利益でも人気を集めています。


山建て
7月13日 8:00~

授与品
粽・手ぬぐい・母乳の御守(育児安穏お守り)

ご利益
金運開運・商売繁盛・母乳の出を守る(安産育児)

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

21. 放下鉾(ほうかほこ)※くじ取らず

「くじ取らず」の鉾として、前祭の山鉾巡行では毎年21番目(後ろから3番目)に進む、非常に格式高い大型の鉾です。

鉾頭には、【日・月・星】の三光(宇宙の光)を象徴する「州浜(すはま)」の意匠と、その真ん中に光苔(ひかりごけ)を表現した2本の棒が真っ直ぐに突き出ているのが大きな特徴です。

また、鉾の上で本物の生きているお稚児さんのように見事な「稚児舞」を披露できる、全山鉾の中で唯一のからくり仕掛けの操り稚児人形「三光丸(さんこうまる)」が乗っており、宵山や巡行中に見せる愛らしくも巧みな舞いは毎年多くの見物客を魅了しています。


鉾建て
7月11日 6:00~

曳き初め
7月12日 15:30~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~(※ちまき等の授与品購入が必要です)

授与品
粽(厄病除け)・手ぬぐい

ご利益
疫病よけ・厄除け・諸病退散

搭乗の可否
伝統により男性のみ内部へ搭乗可能(※ただし、保存会所2階までは女性の方も上がることができます)

22. 岩戸山(いわとやま)※くじ取らず

「くじ取らず」の山として、前祭の山鉾巡行では毎年22番目(後ろから2番目)に進む大山です。

「古事記」や「日本書紀」に記されている「国生み(くにうみ)」「天の岩戸(あまのいわと)」の神話をモチーフにした巨大な「曳山(ひきやま)」で、見た目は大型の鉾とほぼ同じ形をしていますが、屋根の上に鉾頭ではなく美しい「真松」を立てているのが特徴です。

屋形の内部には、日本を創ったとされる【伊弉諾尊(いざなぎのみこと)】、太陽の神様である【天照大御神(あまてらすおおみかみ)】、岩戸を力強くこじ開けた【天手力男神(あめのたじからおのかみ)】という日本神話の3体の神様の人形が、大変神々しく飾られています。


山建て(鉾建て)
7月11日 8:00~

曳き初め
7月12日 15:00~

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~

授与品
粽・ミニちまき(かわいいお守り用)・手ぬぐい

ご利益
疫病よけ・厄除け・開運招福

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入で山の上まで上がれます)

23. 船鉾(ふねほこ)※くじ取らず

「くじ取らず」の鉾として、前祭の山鉾巡行では毎年最後を飾る23番目(殿:しんがり)を行く、絶大な人気を誇る美しい鉾です。

「日本書紀」に登場する神功皇后(じんぐうこうごう)が、新羅へ向けて出船する姿を表した、全体が大きな「船の形」をしているのが最大の特徴です。

船首(船の先頭)には、波をかき分けて進むとされる想像上の美しい瑞鳥「鷁(げき)」の大きな金色の彫刻が飾られており、その圧倒的な存在感で観客を魅了します。

神功皇后が赤ちゃんをお腹に宿した状態で戦いに挑み、無事に戻られて元気なお子さん(応神天皇)を出産されたという素晴らしい安産の故事から、祇園祭の中で最高峰の「安産・子宝のご利益」があるとされており、宵山には全国から妊婦さんやご家族が粽を求めて長い列を作ります。


鉾建て
7月11日 8:00~

曳き初め
7月12日 15:30~16:30

一般搭乗拝観
7月14日~16日 10:00~

授与品
粽(安産お守り付き)・手ぬぐい・岩田帯(高級妊婦帯)・安産御守・夏扇子

ご利益
安産・子宝・婦人病平癒

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です)

後祭の宵山期間(7月21日~23日)は屋台の出店はありませんが、そのぶん混雑が穏やかで、山鉾を間近でじっくり拝観したり、一般搭乗を楽しんだりするのに最高の3日間です。

1. 橋弁慶山(はしべんけいやま)※くじ取らず

「くじ取らず」の山として、後祭の山鉾巡行では毎年必ず全体の1番目(先頭)を進む、非常に格式高い山です。

室町時代の名工によって作られた、弁慶と牛若丸が五条大橋の上で宿命の対面を果たし、激しく刃を交えている名場面をダイナミックに表現しているのが特徴です。

巡行中、弁慶の手足には伝統的な白い縄が巻き付けられているのですが、この縄は「心身壮健(身体健康)」の強いご利益があるとされており、宵山期間中にお会所にて細かく切り分けられたものが限定の授与品(お守り)として参拝客に特別に授けられます。


山建て
7月21日 8:30~

授与品
粽・手ぬぐい・夏扇子・弁慶の足縄守り

ご利益
心身壮健・身体健全・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

2. 北観音山(きたかんのんやま)※くじ取らず

北観音山

「くじ取らず」の山(曳山)として、後祭の山鉾巡行では橋弁慶山に次いで毎年必ず2番目に進む、非常に大きくて豪華な山です。

屋根の上に鉾頭ではなく、神聖な「真松(まつ)」の木を真っ直ぐに立てる伝統があります。

この真松は毎年、鳴滝(京都市右京区)の山から切り出された2本の美しい松が届けられ、南観音山と北観音山の代表者が毎年7月20日にくじを引いて良い方の松を選び合う「松取式(まつとりしき)」という非常にエキサイティングな伝統神事を行うことでも有名です。

松の枝の途中に飾られている木彫りの鳥は、本来は美しい尾を持つ「尾長鳥」なのですが、あまりにも尾が短くデフォルメされて作られてしまったため、下から見上げるとまるで可愛い「鳩」のように見えるのも北観音山だけの愛らしい見どころです。

宵山期間中は、ちまきや拝観券を購入することで大きな山の上に実際に上がることができます。


山建て(鉾建て)
7月18日 6:00~

派遣(曳き初め)
7月20日 15:00~

一般搭乗拝観
7月21日~23日 10:00~16:00頃

授与品
粽・手ぬぐい・お守り・夏扇子

ご利益
疫病よけ・諸病退散・家内安全

搭乗の可否
伝統により男性のみ内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です。16時以降は保存会関係者のみとなるため時間厳守です)

3. 黒主山(くろぬしやま)

黒主山

平安時代の高名な歌人である「大伴黒主(おおとも の くろぬし)」が、志賀の山に咲き誇る美しい桜の花をうっとりと仰ぎ眺めている、能楽の謡曲「志賀」の一幕を表現している大変風雅な山です。

宵山やお祭りの期間中、この山には美しい「桜の造花」がたっぷりと飾られるのが最大の特徴です。

この飾り付けに使われた桜の造花は、お祭り終了後にお会所などで買い求めることができ、「家に泥棒や悪事を絶対に入れないための一年間のお守り」として京都の玄関先に広く飾られています。


山建て
7月20日 9:00~

授与品
粽(かわいい桜の造花付き)・手ぬぐい・団扇(うちわ)・黒主山限定おたべ・オリジナルあぶらとり紙

ご利益
盗難よけ(泥棒よけ)・魔除け・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

4. 鯉山(こいやま)

鯉山

激しく流れ落ちる「龍門の滝」を無事に見事登りきった勇敢な鯉は、天に昇って立派な龍になるという、現代でも出世の代名詞として使われる「登龍門(とうりゅうもん)」の物語をそのまま表現した大変縁起の良い山です。

山の上に飾られる御神体の木彫りの鯉は、全長1.5メートルもの圧倒的な大きさを誇り、今にも生き生きと跳ね起きそうな躍動感あふれる姿で参拝客を驚かせます。

奥一面に飾られるタペストリーは、16世紀にベルギーで織られ、はるばるシルクロードを渡って京都にやってきた国の重要文化財でもある極上の最高級織物(トロイア戦争物語の絵柄)で、その美しさは一見の価値ありです。

お会所にて粽等の授与品を購入すると、貴重な重要文化財のタペストリーや木彫りの大鯉を間近でじっくり拝観することができます。


山建て
7月20日 9:00~

曳き初め
7月20日 15:00~(舁山ですが、特別に台車をつけて町内をにぎやかに曳き初めします)

一般拝観
7月21日~23日 10:00~

授与品
粽・手ぬぐい・特製お守り(立身出世・難関突破)・お清め茅の輪

ご利益
立身出世・難関突破(受験合格)・商売繁盛・疫病よけ

搭乗の可否
内部(山車の上)への直接の搭乗は不可能(※ただしお会所内での間近拝観は可能です)

5. 鈴鹿山(すずかやま)

鈴鹿山

伊勢の国(現在の三重県)の鈴鹿山で、旅人を苦しめて暴れていた悪鬼を、見事に退治したという鈴鹿権現(瀬織津姫尊:せおりつひめのみこと)の雄々しい説話に由来した山です。

御神体(人形)は、気高い女神の姿をしており、頭には金の冠をかぶり、大長刀を凛々しく手にした美しい姿をしています。

中央に立つ真松には、たくさんの可愛らしい絵馬がつけられており、巡行終了後にはこの松の枝が「盗難除け(泥棒除け)の非常に強いお守り」として参拝客に特別に授与されます。


山建て
7月20日 8:00~

授与品
粽・手ぬぐい・盗難除け守り・オリジナルあぶらとり紙・特製Tシャツ

ご利益
厄除け・魔除け・盗難除け・安産

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

6. 南観音山(みなみかんのんやま)※くじ取らず

「くじ取らず」の山(曳山)として、後祭の山鉾巡行では毎年必ず6番目(後ろから6番目)に進む、非常に重厚感のある大山です。

北観音山と同様、屋根の上には鉾頭ではなく、鳴滝の山から切り出された神聖な「真松(まつ)」を真っ直ぐに立てる伝統があります。

毎年7月20日に行われる「松取式」にて、北観音山とクジを引き合って選ばれた美しい松が飾られますが、北観音山との見分け方として、南観音山の真松の下枝には、美しい「尾長鳥(おながどり)」の木彫りが綺麗に止まっているのが最大の特徴です。

宵山の期間中、ちまきや拝観券(グッズ)を求めることで、大きな山の上に実際に上がって豪華な装飾を鑑賞することができます。

北観音山よりも夜遅くまで一般搭乗を受け付けてくれているのも嬉しいポイントです。


山建て(鉾建て)
7月18日 6:00~

曳き初め
7月20日 15:00~

一般搭乗拝観
7月21日~23日 10:00~21:30頃

授与品
粽・手ぬぐい・南観音山特製お守り・夏扇子・お清め茅の輪

ご利益
疫病よけ・諸病退散・家内安全

搭乗の可否
伝統により男性のみ内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です)

7. 役行者山(えんのぎょうじゃやま)

役行者山

日本独自の山岳信仰である修験道(しゅげんどう)の開祖である「役小角(えん の おづぬ・役行者)」を主題にした、非常に厳かな山です。

後祭の宵山最終日(7月23日の午後14:00頃)には、修験道の本山である聖護院門跡から約50名もの本物の山伏(僧侶)を山鉾町に招き、会所前の路上に大きな祭壇を組んで、大迫力の「採燈大護摩供(さいとうおおごまく)」がダイナミックに執り行われます。

町中に響き渡る法螺貝の音と、もうもうと立ち上る白煙、燃え盛る炎は後祭の宵山最大の見どころの一つです。


山建て
7月20日 8:00~

授与品
粽・特製お守り(厄病除け・安産)・護摩木(願い事を書く祈願木)・オリジナル竹札ストラップ

ご利益
疫病よけ・交通安全・足腰健全

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

8. 浄妙山(じょうみょうやま)

浄妙山

宇治川の合戦を描いた「平家物語」の有名な一幕をそのまま切り取った、躍動感あふれるドラマチックな山です。

三井寺の誇る猛将・筒井浄妙(つついじょうみょう)が、大極橋の桁を走って敵陣へ一番乗り(先陣)をしようとしたその瞬間、後ろからやってきた弟子の年来の強者・一来法師(いちらいほうし)が「悪しからず!」と叫びながら浄妙の頭上を軽々と飛び越えて、見事に先陣を奪ってしまったという歴史的な名場面が御神体として見事に表現されているのが最大の特徴です。

この一番乗り(先陣)の故事にちなみ、古くから「受験合格・勝負事必勝」の非常に強いご利益がある山として受験生やご家族から絶大な人気を誇ります。


山建て
7月20日 9:00~

授与品
粽・手ぬぐい・特製お守り・勝守(かちまもり)・専用懐紙

ご利益
勝運向上(受験合格・勝負事必勝)・疫病よけ

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

9. 八幡山(はちまんやま)

八幡山

祇園祭(八坂神社のお祭り)の中に、別の神社である「八幡宮(はちまんぐう)」を山としてお祀りしているのは一見不思議に思えますが、これは室町時代当時から、この町内で八幡様への信仰が非常に厚かったという深い歴史を物語っています。

普段から町内の総会所の庭にある立派な石祠(お社)を、宵山期間にそのまま丸ごと山の上に載せてしまうのが大きな特徴です。

山の上の鳥居には、八幡様の使いであり、夫婦円満を象徴する仲睦まじい「雌雄(つがい)の白鳩」が向かい合ってちょこんと止まっており、その愛らしい姿が見どころとなっています。

子供の夜泣き封じに効くお守りや、可愛い「鳩笛」「鳩鈴」が授与されるお山です。


山建て
7月20日 16:00~(職人さんたちによって夕方に組み立てられます)

授与品
粽・手ぬぐい・鳩笛・鳩鈴(夜鳴き封じ)

ご利益
子供の夜泣き封じ・夫婦円満・開運除災・縁結び

搭乗の可否
内部への搭乗は不可能

10. 鷹山(たかやま)※くじ取らず

元治元年(1864年)の「蛤御門の変」による大火で山本体が全焼して以来、長らく「休み山(お休みする山)」となっていましたが、保存会や京都の町衆の熱い情熱により、2019年〜2021年の唐櫃(からひつ)巡行を経て、2022年に巨大な大車輪を持つ「曳山(ひきやま)」本体が見事196年ぶりに完全復活を遂げました!

もともとは小さな舁山(かきやま)でしたが、江戸時代の寛政10年(1798年)には大きな曳山へと時代の流れに合わせて進化し、かつては「くじ取らず」の格式を誇るほど絶大な人気を集めていたお山です。

文政9年(1826年)に激しい嵐で装飾を損壊して以来、約2世紀にわたる眠りから今まさに目覚めた鷹山は、現代の祇園祭でも大変な注目を集めています。

お会所や山の上には、「鷹遣(たかつかい/鷹匠)」「樽負(たるおい)」「犬飼(いぬつかい)」の3体の神聖な御神体がとても誇らしげに飾られます。

さらに現在は、後祭の宵山期間中に粽などの授与品を求めることで、完全復活した大きな鷹山の上へ実際に上がることができる「一般搭乗拝観」も広く実施されています。

お会所で授与される、可愛い「犬みくじ」や「鷹みくじ」も大人気ですよ。


山建て(鉾建て)
7月18日~20日 8:00~

曳き初め
7月20日 15:00~

一般搭乗拝観
7月21日~23日 10:00~16:00頃

授与品
粽(特製絵馬付き)・オリジナル手ぬぐい・夏扇子・かわいい「犬みくじ」「鷹みくじ」

ご利益
厄除け・魔除け・大願成就・ペット(主に犬)の健康長寿

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です。新しく復興されたお囃子方の素晴らしい舞台を体感できます)

11. 大船鉾(おおふねほこ)※くじ取らず

元治元年(1864年)の幕末の騒乱「蛤御門の変」の戦火により、御神面など一部の貴重な宝物を残して、鉾の本体がほぼすべて焼失してしまいました。

その後、長らく「休み山」として巡行に参加できませんでしたが、町内の悲願であった復興事業が実を結び、平成24年(2012年)に唐櫃巡行という形でお祭りに復帰、そして平成26年(2014年)には遂に巨大な船型の鉾本体が半世紀ぶりに見事完全復活を遂げました。

「くじ取らず」の鉾として、後祭の山鉾巡行(7月24日)では毎年必ず全体の最後(殿:しんがり)を進む、圧倒的なスクールを誇る美しい鉾です。

前祭の最後を行く船鉾が【出陣の船】を表しているのに対し、この大船鉾は戦いを終えて無事に戻ってきた「凱旋(がいせん)の船」を表現しているのが特徴です。

宵山期間中は、船の先端に飾られた勇猛な龍頭を間近で体感できる一般搭乗が大人気スポットとなっています。


鉾建て
7月18日 8:00~(後祭の始まりとともに一斉に組み立てられます)

曳き初め
7月20日 15:00~

一般搭乗拝観
7月21日~23日 10:00~21:00頃

授与品
粽・手ぬぐい・お守り・夏扇子

ご利益
安産・子宝・婦人病平癒・航海安全

搭乗の可否
どなたでも内部へ搭乗可能(※ちまき等の授与品購入が必要です)

前祭と後祭では、山鉾が巡行するルート(コース)が完全に異なります。

それぞれの決定的な見どころを網羅した、おすすめの観覧スポットを詳しくご紹介します。

前祭巡行(7月17日)のルートと場所取り

祇園祭山鉾巡行前祭

前祭は、午前9:00に「四条烏丸」を一斉に出発し、「四条通」を東へ真っ直ぐ進み、「河原町通」を北上して、「御池通」を西へと向かうルートです。

① 注連縄切り(四条麩屋町付近)

毎年、前祭の先頭を進む長刀鉾の大きなお見どころです。四条通を横切るように張られた注連縄を、長刀鉾に乗ったお稚児さんが勢いよく本物の刀で切り落とします。神域への結界が解かれる神聖な瞬間を観覧できる、大人気のスポットです。

② くじ改め(四条堺町付近)

7月2日のくじ取り式で決まった順番通りに山鉾が正しく並んでいるか、奉行(京都市長)が確認する伝統的な儀式です。山鉾の前を歩く町行司が、扇子を巧みに使って文箱の紐を解き、くじ札を差し出す独特の美しい所作を間近でじっくり観覧できます。

③ 豪快な「辻廻し」(四条河原町、河原町御池、御池新町の各交差点)

車輪が固定されていてまっすぐにしか進めない、総重量10トン近くある巨大な鉾を、交差点で力強く方向転換させる巡行最大のハイライトです。道路に割竹を敷き、水をかけ、曳き手たちが息を合わせて「エンヤラヤー!」の掛け声とともに一気に鉾を回転させる姿は迫力満点です。

四条河原町などの大きな交差点は視界良好ですが、非常に激しく混雑します。

もしスマホで綺麗な写真を撮りつつ、少し落ち着いて見たいなら「御池新町(おいけしんまち)」の交差点が穴場としておすすめです。

道幅の狭い新町通へと、大きな山鉾が窮屈そうに、しかし職人さんたちの見事な手際でギリギリに曲がっていく姿を間近でリアルに体感できますよ。

後祭巡行(7月24日)のルートと「花傘巡行」

後祭は、前祭とは完全に逆のルートをたどります。

午前9:30に「烏丸御池」を出発し、「御池通」を東へ進み、「河原町通」を南下して、「四条烏丸」へと向かうルートです。

また、後祭の大きな特徴として、山鉾巡行と同日である7月24日の午前中(午前10:00頃〜)に八坂神社を出発する、もう一つの美しい行列「花傘巡行(はながさじゅんこう)」があります。

子供神輿や祇園太鼓、馬長稚児(うまおさちご)、さらに京都のミスきものや、祇園甲部・宮川町などの各花街の美しい芸舞妓さんによる色鮮やかな踊りの奉納など、約1000人もの華やかな行列が都大路をにぎやかに彩ります。

後祭の辻廻しや、この花傘巡行の美しい行列を綺麗に撮影するなら、「御池通から河原町通」へと曲がる交差点付近が、道路が広くて見通しが良いため特におすすめの場所取りスポットです。

祇園祭の宵山期間中には、全34基の各山鉾のお会所や特設テントにて、独自の美しい意匠が凝らされた特別な「御朱印(錺画スタンプ)」をいただくことができます。

この御朱印集めですが、夕方以降の歩行者天国が始まると、お祭りグルメの屋台に並ぶ人や、山鉾へ上がるための一般搭乗の長い行列による大混雑に巻き込まれ、移動するだけでもかなりの時間をロスしてしまいます。

そのため、まだ混雑が比較的穏やかでスイスイと移動しやすい「午前中や昼間の時間帯」からみっちりと回るのが、上手にたくさん集めるための最大のコツです。

現地や四条通沿いにある「ハンズ京都店」などで、各山鉾の特徴やマップがセットになった「祇園祭専用の集印帳」をあらかじめ手に入れておくと、お祭りの記念として一生の宝物になりますよ。

📋 祇園祭の山鉾御朱印データ一覧
授与期間 【前祭】7月14日~16日 / 【後祭】7月21日~23日(それぞれの宵山期間中)
授与場所 各山鉾のすぐ近くにあるお会所、または特設テントなど
受付時間 各町の保存会による(多くは午前10:00頃~夜間まで受付)
朱印代・市納金 100円~300円、またはお志・無料など各山鉾によって料金は異なります。
※現地ではお釣りの出ないよう、100円玉などの小銭をたくさん用意しておくと非常にスマートです。

また、祇園祭の期間中は、お祭りの総本社である「八坂神社」でも、伝統的な和紙に「祇園御霊会」の文字と山鉾の意匠が美しく施された、特別な限定御朱印(御霊会朱印:初穂料1,000円)をいただくことができますので、ぜひ合わせて拝受してくださいね。

まとめ

千百余年もの間、京都の町衆の手によって大切に、そして誇り高く受け継がれてきた伝統行事・祇園祭。

そのクライマックスである「山鉾巡行」は、大きな山鉾が目の前をダイナミックに進む瞬間、誰もが思わず「お~!」と息を呑み、歓声をあげてしまうほどの圧倒的な大迫力と美しさに満ちています。

一基ずつの由来や深い歴史、そしてご利益をほんの少し頭に入れておくだけで、目の前を通り過ぎる歴史絵巻が何倍も深く、感動的なものへと変わっていきますよ。

ぜひ事前に行きたいスポットやくじ順をチェックして、2026年の素晴らしい京都の夏の一幕を、安全に心ゆくまで楽しんできてくださいね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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