お月見・十五夜

お月見ですすきや団子をお供えするのはなぜ?飾り方はどうするの?

お月見

日本の秋のイベントのひとつに「お月見」があります。

この日は、1年の中で一番美しい月が見られ日とされ、すすきを供えて、月見団子を供えて、食べる!と簡単にいえばそんな日です。

でも、、、

「なんですすきを供えるの?」

「どうしてお団子を食べるの?」

「そもそもお月見ってどんな行事なの?」

そこで今回は、上記のような「お月見」の素朴な疑問について紹介します。

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お月見ですすきや団子を飾る意味は?

まず、「お月見」ですが、お月見をする時期は、旧暦の8月15日(現在では、9月中旬から下旬)に行われる日本古来の風習で、この時期の満月は1年で一番美しい月が見られる日とされています。

他に「十五夜」「中秋(ちゅうしゅう)の名月」「芋名月」などと呼ばれます。

「お月見」では、「すすき」「月見団子」「収穫した野菜や果物」をお供えします。

では、

「なぜこれらのお供え物を飾るの?」

「お供え物にいったいどんな意味があるの?」

そんな素朴な疑問についてご紹介します。

すすきをお供えする意味は?

お月見にすすきをお供えするのは、月の神様を招くための依代として用いるためです。

ポイント

本来、月の神様の依代は稲穂なのですが、お月見の時期には稲穂がない為、稲穂にどことなく似ている「すすき」を替わりに供えるようになったと伝えられています。

また、古来から「すすき」には魔除けの力があると信じられていて、お月見に供えたすすきを軒先に吊るすことで無病息災になるという言い伝えもあります。

団子をお供えする意味は?

お月見に団子をお供えするのは、秋の畑作物の収穫への祝いや感謝ためにお米の粉で作ったお団子を供えたのが月見団子の始まりと伝えられています。

白くて丸い月見団子は、月が満ちている姿(満月)を模していて、収穫への祈りや感謝だけでなく、健康幸福物事が実を結ぶなども表しているといわれています。

なので、お月見で月見団子(満月と同じ丸い米の団子)を食べると健康と幸福を得ると考えられています。

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「十三夜」(旧暦の9月13日(現在では10月中~下旬))ではその年の収穫に感謝し月見団子を食べます。

収穫した野菜や果物をお供えする意味は?

お月見は、上記でも書いたように収穫に感謝するものですから、お月見の時期に採れた旬の野菜や果物もお供えして感謝をします。

メモ

お月見の時期は、里芋やサツマイモなど芋類が収穫時期なので一緒にお供えすることが多いです。

メモ

また、蔓(つる)性の野菜や果物を一緒にお供えすると、月の神様との繋がりが強くなると言い伝えられています。

お月見のすすきの飾り方はどうするの?

お月見で供えるすすきの飾り方ですが、難しい決まりごとは特にないので、気軽にお好みで飾ってください。

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ポイント

ただ、古来より日本では奇数が吉兆とされているので、古来からの風習である「お月見」ですので奇数本で用意されては如何でしょうか?

すすきの入手方法ですが、この時期、空き地や河原などで自生しているのを見かけることがありますので、取ってきては如何でしょうか?

注意ポイント

空き地でも、私有地の場合がありますので、たとえ雑草でも所有者の持ち物で権利がありますので勝手に取ってしまうと問題になってしまうこともありますのでよく確認してから取りましょう。

また、この時期には町の花屋さんで手に入れることも可能です。
購入しなければいけませんが、探す手間と、許可を得たりと面倒なことをしなくて済みますのでおすすめです。

すすきは日持ちしない!?

すすきは、水揚げが非常に悪く、良くもって3日が限度です。
ですので、お月見の当日に手に入れるのがおススメです。もし、当日が不可能なら出来るだけ前日には手に入れておきましょう。

すすきを家に持って帰れば、根元を切りお酢に数十秒~1分程つけておくと切り口に雑菌が詰まるのを防いでくれるので少しは長持ちしますので是非お試しください。

また、暖かい部屋に置いておくとすすきの穂が開いて綿毛がふわふわとしますので、ヘアスプレーや洗濯のりを水に溶かしてスプレーで吹き付けておけばしばらくは持って帰ってきたときの状態を保つことができますのでこちらも併せてお試しくださいね。

お月見の団子の飾り方は?

お月見のお団子を飾る台ですが、本来は「三方・三宝(さんぽう・さんぼう)」に飾ります。

メモ

三方(三宝)とは、折敷(おしき)と呼ばれるお盆の下に胴(台)がついているもの。胴に三方向穴があいていることから三方(三宝)と呼ばれます。神様に捧げるお供えをのせる為のものです。

しかし、普通の一般家庭には置いてあること家の方が珍しいです。

そこで、代用品としては、普段使っているお盆やお皿などに白い紙(天紙や半紙など)を敷いて月見団子を並べましょう。

ポイント

紙を敷くときは、正方形であれば紙を対角に、長方形であれば紙を四辺または二辺垂らして敷きましょう。

お供えするお団子の数は?

月見団子の並べる数ですが、一般的なのは15個です。
これは、「十五夜」だからという説です。

ポイント

15個の並べ方ですが、一段目 9個(3個×3個)、二段目 4個(2個×2個)、三段目 2個を並べます。

その他に、簡略化して5個をお供えすることや1年の月の数である12個(閏年(うるうどし)の年は13個)を並べることもあります。

ポイント

5個の場合の並べ方ですが、一段目 4個、二段目 1個を並べます。

また、その年の満月の数を供える場合もあります。

地域や家庭によって違うので確認してみるのもよいでしょう。

団子を供える場所は?

お月見ですので、お月様が見える場所や床の間にお供えするのが基本です。

お供えするときは、月見団子だけでなく、すすきや収穫した野菜や果物を一緒に供えます。

供える時は、お月様から見て左側にすすきや収穫した野菜や果物(自然のもの)右側に月見団子(人工のもの)を並べるのが基本です。

まとめ

今まではなんとなく「お月見」を行っていた人も、意味やしきたりなどが分かれば、今までとは違う「お月見」になるのではないでしょうか?

そして、日々の糧に感謝し、家族の健康と幸せを想いながら過ごすのも風情があって良いのでは?

そして、お供えした月見団子や野菜や果物は神様からのお下がりですので、家族で食べるようにしましょうね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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