お月見・十五夜

お月見うさぎの由来は?なぜ餅つきしているの?

お月見うさぎ
昔、小さい頃に「月にはウサギさんが居て、餅つきしてるんだよ。」といった話を聞いたことがありませんか?

満月がキレイな夜に良く聞かされていた記憶があります。

なぜ、月にうさぎがいるのでしょう?

9月は中秋の名月で、月がキレイに見える時期でもあります。

あなたは子供に、うさぎの話を詳しくできますか?それは、あるお話が由来となっているんですよ。
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お月見 うさぎの由来は?

「月にはウサギさんが居て、餅つきしてるんだよ。」といった、日本に親から子へと受け継がれてきたこのお話は、月の影の模様がウサギに見えることからで、「月にウサギがいる」というのは昔から語られている伝承でもあります。

この「月のうさぎ」にまつわる話として、ある伝説が語られているのです。

月のうさぎ伝説

昔、あるところにうさぎときつねとさるがいました。

ある日、疲れ果てて食べ物を乞う老人に出会い、3匹は老人のために食べ物を集めます。

さるは山に行って木の実を、きつねは川に行って魚をとってきましたが、うさぎは一生懸命頑張っても、何も持ってくることができませんでした。

そこで悩んだうさぎは、「私を食べてください」と言って火の中に飛び込み、自分の身を老人に捧げたのです。

実は、その老人とは、3匹の行いを試そうとした帝釈天(タイシャクテン)という神様で、帝釈天は、そんなうさぎを哀れみ、月の中に甦らせて、みんなのお手本にしたのです。

これは、仏教伝来の地インドのジャータカ神話、仏教説話からきているお話です。

また、このお話には続きがあり、「うさぎを憐れんだ老人が、その焼けた皮を剥いで月に映し、皮を剥がれたうさぎは生き返る」という説もあります。

ですので、月の明るい(白い)部分ではなく、月の影(黒い)の部分がウサギに見えると言われていたりします。

ちょっと悲しいこのうさぎの伝説が、人から人へ語り継がれ、現在でも「月のうさぎ」の伝説が、日本では残っているのです。
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他の国でも月にはうさぎなの?

月は地球に対していつも同じ面を向けて回っています。

ですので、世界中どこで見てもほぼ同じですが、月の模様をどう捉えるかは国によって大きく違います。

また、月の白く見える部分(クレーターの多い高地)と、黒く見える部分(巨大な隕石がぶつかったあとの低地)があるのですが、国によって、白い部分で形を見る国と、黒い部分を見る国があったりして、同じ地球から見上げる月でも国によって、捉え方が違っていておもしろいんですよ。

  • 日本:うさぎ(餅をつくうさぎ)
  • 韓国:うさぎ
  • 中国:うさぎ(薬草を挽くうさぎ)、がまがえる
  • 南ヨーロッパ:大きなはさみのカニ
  • 東ヨーロッパ:女性の横顔
  • 北ヨーロッパ:本を読むおばあさん
  • モンゴル:犬
  • アラビア:ライオン
  • ドイツ:薪を担ぐ男
  • ギリシャ:銀の馬車にのるセレーネ
  • ロシア:月に住む少女

世界は違えども、何世紀も同じ月を見上げ続けてきた人類は、月の模様に因んだ言い伝えを世界中の人々が想像したのかもしれませんね。

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月を見上げながら、子供には何に見えるか一緒に考えてみるのもいいかもしれませんね。
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お月見 うさぎはなぜ餅つきしているの?

日本では月にうさぎが語られる理由は分かったと思います。

ではなぜ、うさぎは餅をついているのでしょうか?

これには、諸説あって、

うさぎが老人のために餅つきをしている
うさぎが食べ物に困らないように

といった説があります。悲しいうさぎの伝説ですので、可哀想なうさぎを想ってみんなが後付けしていった話も多いようです。

また、古代中国では「月のうさぎは杵を持って不老不死の薬を作っている」と考えられており、それが日本に伝承され、「薬」ではなく「餅をつく」に変化していったとも言われています。

他にも、日本では満月を、十五夜、望(もち)、望月、満月の月、三五の月など呼ぶことがあり、そのなかの「望月(もちづき)」が転じて「餅つき」になったという説もあります。

実際には、中秋の名月が「収穫祭」「豊穣祝い」であることを考えると、たくさんのお米がとれたことに感謝する意味が込められて、うさぎが餅つきをしている姿が定着していったようです。
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まとめ

電気もない時代、明るい月を見上げながら、人から人へ、親から子へと月にまつわるお話が受け継がれていったのですね。

現在では、月は平均して1年あたり3.8cmの速さで地球から遠ざかっているそうです。

月のうさぎも少しづつ、遠くなっているのですね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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