世界中の強豪チームが熱い火花を散らすラグビーの試合。
テレビや現地のスタンドで観戦していて、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「どうしてサッカーみたいに『ゴール』って言わないの?」「そもそも『トライ』ってどういう意味なんだろう?」
確かに、全速力でインゴールに倒れ込みながら決めるあの瞬間はラグビー最大の見どころですが、なぜそう呼ばれるのか不思議ですよね。
今回は、ラグビー観戦が100倍楽しくなる雑学として、言葉の語源や歴史、現在のルール、そして特徴的な楕円形ボールの秘密まで分かりやすく徹底解説します!
ラグビーの「トライ」は、もともと得点ではなく「ゴールキックへの挑戦(Try)」という意味だったことが語源です。
また、ボールが楕円形なのは、昔のイギリスで「豚の膀胱(ぼうこう)」を膨らませてボールにしていた歴史が元になっています。
観戦前にチェック!知っておきたいラグビーの超基本ルール

難しいルールはひとひとまず置いておいて、まずはラグビーの基礎知識として「人数」「パスの決まり」「試合時間」を知っておくと、よりゲームを身近に楽しむことができますよ。
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ラグビーは何人で行うスポーツ? : |
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ラグビーは1チーム15名で行います。 相手チームも含めると、グラウンド上には合計30名の選手が入り乱れて全力でぶつかり合います。 |
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なぜ後ろにしかパスを投げちゃダメなの? : |
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ラグビーには「ボールを前に投げてはいけない」という有名なルール(スローフォワード)があります。 これは、ラグビーが「一歩ずつ陣地を力強く奪い合うスポーツ」として発展したため。 抱えやすい楕円形ボールを持って、自らの体で前に突き進む姿こそがラグビーの本質なんです。 |
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ラグビーの試合時間とハーフタイム : |
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ラグビーの試合時間は前半40分、後半40分の合計80分間です。 なお、前半と後半の間には15分間のハーフタイムが設けられており、激しい戦いで消耗した選手たちの貴重な休息時間となっています。 |
ラグビーの「トライ」の語源と驚きの歴史
ラグビーでは、攻撃側のプレーヤーがボールを持ったまま相手側のゴールラインを越えてインゴールに持ち込み、地面にボールを接地させることで得点(トライ)となります。
この「トライ」は英語で書くと「try」。私たちにも馴染みのある「挑戦する」という意味の言葉です。
そもそも、なぜこのスポーツが「ラグビー」と呼ばれ、点数を入れることが「挑戦」と呼ばれるようになったのでしょうか?
競技の由来はイギリスの学校名「ラグビー校」
実は、このスポーツの名前はイギリスにある「ラグビー校(Rugby School)」という学校の名前がそのまま由来になっています。
1823年、この学校で行われていたフットボールの試合中、一人の生徒が突然「ボールを抱えて走り出した」ことがラグビーという競技の始まりとされています。
当時はサッカーもラグビーも明確な区別がなく、どちらも同じ「フットボール」と呼ばれていました。
そこから「手を使って走るルール(後のラグビー)」と「足だけでパスを繋ぐルール(後のサッカー)」に枝分かれしていったのです。
昔は「トライしても0点」だった!?
では、なぜゴールではなく「トライ」と言うのでしょうか。
1870年代の誕生初期のルールでは、相手の陣地にボールを接地(トライ)させても、得点は1点も加算されませんでした。
当時は、トライをすることによって「ゴールキックに挑戦する権利(Goal at Try)」が得られるだけだったのです。
ゴールポストの間にあるクロスバーの上の空間にボールを蹴り通す「ゴールキック」を決めて初めて、チームの得点として認められていました。

つまり、もともとはこのゴールキックへの挑戦権という意味から、そのまま「トライ」という名前がつけられたのです。
アメフトの「タッチダウン」との違いは?
よく似たスポーツのアメリカンフットボール(アメフト)では、得点することを「タッチダウン」と言います。
アメフトはエンドゾーンにボールを「持ち込む(あるいはキャッチする)だけ」で得点になりますが、ラグビーは「地面にしっかり接地(タッチ)」させないと得点になりません。
この「地面にボールをタッチして、キックに挑戦する」というルールこそが、ラグビー(Try)の歴史の名残りなのです。
時代とともに変わった「トライの得点」の歴史
「最初は0点だったルール」ですが、競技の発展とともにトライそのものの価値が見直され、現在のルールになるまで何度も変更が行われてきました。
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1870年代 : |
| 0点(ゴールキックの挑戦権のみが得られる) |
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1890年 : |
| トライそのものに1点が加算されるようになる |
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1891年 : |
| 2点に変更 |
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1892年 : |
| 3点に変更(ここから78年間変更なし) |
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1971年 : |
| 4点に変更 |
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1992年〜現在 : |
| 現在と同じ「5点」ルールに変更 |
このように、最初はキックのオマケだったトライですが、今では「5点」という最も高い得点がもらえる主役に大出世した歴史があります。
【現在】ラグビーの得点方法と点数早見表
現在のラグビーには、主に4つの得点方法があります。
かつて主役だったゴールキックは、今ではトライ後の追加点を狙う「コンバージョンキック」として受け継がれています。
| 得点方法 | 点数 | 特徴・ルール |
|---|---|---|
| トライ | 5点 | 相手のインゴールにボールを接地させる(現在の一番の主役) |
| コンバージョンキック | 2点 | トライ後に与えられるゴールキック。成功すればさらに2点追加(かつての主役への“挑戦”) |
| ペナルティキック | 3点 | 相手が重大な反則をした際、キックで直接ゴールを狙う権利 |
| ドロップゴール | 3点 | プレー中にボールを一度ワンバウンドさせてから、キックでゴールを狙う高等技術 |
現在の国際的なラグビーの公式ルールや詳細な競技規則については、世界統括団体であるWorld Rugby 公式サイトから最新の規程を確認することができます。
ラグビーのボールが楕円なのはなぜ?
ラグビーというと特徴的なのが、あの楕円形のボール(卵型)ですよね。
どうしてラグビーのボールはきれいな球体ではないのでしょう?
理由については、歴史を紐解くといくつかの諸説が存在します。
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諸説①:歴史上のいびつな素材が残った説 : |
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古代ローマ時代に頭蓋骨をボールにして使用していた説をはじめ、アフリカの原住民がダチョウの卵を、ポリネシアの人たちが椰子の実をボールの代わりにしていたという説があります。 昔は身近にある自然の素材をそのまま使用していたため、「いびつな形のものが多かった名残」だと言われています。 |
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諸説②:ボールを抱えて走りやすいから説 : |
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ラグビーはボールをしっかり小脇に抱えて走ったり、パスをつないで相手の陣地に攻め込んだりするスポーツです。 そのため、人間の体への収まりが良く、抱えやすくて持ちやすい楕円形のボールが自然と残っていったのではないかとも考えられています。 |
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諸説③:投げた時にまっすぐよく飛ぶから説 : |
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ラグビーのボールはその特徴的な形状から、ボールの長い軸が回転軸になるようきれいにスピン(回転)をかけて投げると、空気抵抗を減らしながら飛行中の回転軸がピタッと安定します。 そのため、球体のボールよりも「狙った方向へ遠くまで安定して飛ばすことができる」という競技上のメリットからも支持されています。 |
【最有力説】きっかけは「豚の膀胱(ぼうこう)」
数ある諸説の中で最も有力とされているのが、イギリスのラグビー校の近くにあった靴職人のウィリアム・ギルバート氏の店で作られていたボールの歴史です。
当時は、動物の「豚の膀胱(ぼうこう)」に空気を入れて膨らませ、そのまわりに牛の革を張り合わせて作っていました。
豚の膀胱は適度な弾力があってボールに最適な素材でしたが、膨らませると綺麗な球体にはならず、どうしても「楕円形(卵型)」になってしまったのです。
この完全な球体とは違い、いびつで不安定なボールを使ってプレーしたところ、「どこにバウンドするか分からない予測不可能性」が逆にゲームを劇的に面白くしたため、そのまま現在の形として定着したといわれています。
150年以上受け継がれる歴史のロマン
実は、このときボールを作っていたギルバート氏のブランド(GILBERT)は、現代のラグビーワールドカップをはじめ、世界中の公式試合球として使われ続けています。

豚の膀胱から始まったいびつな形が、最先端の技術が詰まった現代でもラグビーのスタンダードとして受け継がれているのは、歴史のロマンを感じますよね。
まとめ:ラグビーの雑学を知ると観戦がもっと楽しくなる!
ラグビーの「トライ」があの「Try(挑戦する)」だったり、ボールの形が豚の膀胱の名残だったり、歴史を知ると面白い発見がたくさんありますよね。
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「ラグビー」の由来 : |
| イギリスの学校名「ラグビー校」がそのまま競技名になりました。 |
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「トライ」の歴史 : |
| もともとはゴールキックへの挑戦権(0点)だったものが、今では最高得点の「5点」へ大出世しました。 |
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楕円形ボールの理由 : |
| 天然素材である「豚の膀胱」を膨らませて作っていた当時の形がそのまま受け継がれています。 |
ちょっとしたことかもしれませんが、ルールや言葉の背景にあるストーリーを知っておくと、試合を観たときの感動や面白さが何倍にも膨らみます。
ぜひこの記事の雑学を家族や友人にシェアして、グラウンドで戦う選手たちをみんなで熱く応援しましょう!