年々、SNSやメールでのやり取りが増えているなぁと感じる今日この頃・・・。
時代ですかね~。
そんななかで気になっていることがあるんですよね。
SNSなどのやりとりの際、まずは、「おはよう」や「こんにちは」、時間によっては「こんばんは」のあいさつから入ることがあるんですが、その返信に「こんにちわ」や「こんばんわ」と返ってくることがあるんです。
「は」じゃなくて「わ」!?
「変換間違いかしら??」など、ずっ~と気にはなっていたんですが、最近では「私のほうが間違っているんじゃないだろうか!?」と、不安になってきています。
昔の常識は、今の非常識なんてこともありますからね。
今回は、「こんにちは」「こんにちわ」どっちが正しいの?についてご紹介します。
「こんにちは」「こんにちわ」どっちが正しいの?あいさつの意味を知ると納得!
朝に会ったら「おはよう」。昼間だったら「こんにちは」。夜だったら「こんばんは」。
誰もが当然のように使用しているこれらのあいさつですが、その語源についてあなたはご存知ですか?
この語源を知ることで「こんにちは」「こんにちわ」どっちが正しいのか?の疑問解決にもつながるので、下記にあいさつの語源についてご紹介しましょう。
あいさつの語源
あいさつの言葉は、仏教に由来しており、中国の宋の時代に完成した、禅宗の教本「碧巌録(へきがんろく)」に記載されている「一挨一拶(いちあいいっさつ)」に由来します。
これは、禅宗の修行のひとつで、師匠が弟子に言葉を投げ掛け、弟子の返答によってその弟子の修行の度合いや悟りの深さを見極めたとされています。
これが江戸時代あたりから一般化され、人と会ったらあいさつをするというのが礼儀になったのです。
なお、「こんにちは」は漢字で「今日は」と書きます。
「きょうは」と読みたくなりますが、これで「こんにちは」と読みます。
実は、「こんにちは」とは、「今日は、お元気ですか?」などの長い文章が省略されて生まれたものなのです。
ちなみに「こんばんは」は、漢字で「今晩は」と書き、「今晩は、月がきれいですね。」などの文章が省略されたものです。
「さようなら」は、「左様なら(それなら)、ここで失礼いたします」といった文章が省略されたものです。
このように「こんにちは」とあえて「は」で終わっているのは、実はその言葉に続きがあって、その長い文章が省略されて生まれた言葉のため「こんばんは」と「は」で終わる形になったのです。
なお、これは文部科学省の現代仮名遣いにも一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを、次のように定めるとして下記のように表記されています。
例 今日は日曜です 山では雪が降りました
あるいは または もしくは
いずれは さては ついては ではさようなら とはいえ
惜しむらくは 恐らくは 願わくは
これはこれは こんにちは こんばんは
悪天候もものかは
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19860701001/k19860701001.html
上記のように、「こんにちは」と「こんにちわ」どっちが正しいの?は、現在のところ、表記に関しては「こんにちは」が正しいとされています。
まとめ
「こんにちは」と「こんにちわ」どっちが正しいの?についてご紹介しました。
あいさつは普段の生活のなかで些細な部分かもしれませんが、その意味を知ることも大切なことかもしれませんね。
「こんにちは」というたった一言ではありますが、正しい日本語美しい日本語が大事に残るというのも素敵なことのような気がします。