ダイエットを始めるときに、何か目標があったほうが長続きするものです。
人によっては、「体重」であったり、顔やお腹、太もも、二の腕など気になる場所の「見た目の細さ」だったりするかもしれません。
最近では、その目標の一つに「BMI指数」という値が用いられることが多いのですが、「BMI」って何?っていまいちピンとこない方も少なくありません。
今回は、BMIとは?男女別の平均はどのくらいなの?などBMIについての疑問についてご紹介します。
BMIとは何?男女別の平均はどのくらい?
「最近ちょっと太ってきたし、ダイエットしなきゃな…」
顔やお腹についてきたお肉を発見してしまったときに感じてしまうあるある。
誰もが知っているように、脂肪が必要以上に増えてくると「肥満」になります。
BIM指数は肥満判定基準のことで、値を算出することで現在のあなたの肥満度合いを客観的に判断してくれる基準になるものです。
「BMI」は、「Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)」の頭文字をとったもので、1997年に世界保健機関(WHO)が発表した世界共通の肥満判定基準になります。
日本語では「体格指数」と言われます。
BMI指数は「メタボリックシンドローム」が浸透してから健康診断などでも用いられるようになっています。
また、このことによりダイエットも美容目的から健康目的に行われる方も増えてきたことでBMI指数の値が積極的にダイエットの目標値として使われるようになってきました。
肥満をそのままにしておくと生活習慣病のリスクが高まるといわれています。
そして、BMI指数が注目されているのは、BMI指数が女性で21.9、男性で22.2のときに、心臓病、肺疾患、上部消化器疾患、高血圧、高脂血症、耐糖能異常、高尿酸血症、肝機能障害、尿所見異常、貧血などの主要10疾患の発症率が最も低くなるとされているからです。
それでは、BMIの算出方法を下記にご紹介します。
BMI指数の算出方法
BMI指数を算出する計算式は下記の通りです。
BMI指数の算出方法
になります。
BMI指数を算出するときの注意点は、身長を㎝(センチメートル)ではなくm(メートル)に直す必要があることです。
そしてBIM指数の日本の肥満基準は下記の通りです。
BMIの数値 | 肥満度 |
---|---|
BMIが18.5以下 | 低体重(痩せている) |
BMIが18.5~25未満 | 標準体重 |
BMIが25~30未満 | 肥満(1度) |
BMIが30~35未満 | 肥満(2度) |
BMIが35~40未満 | 肥満(3度) |
BMIが40以上 | 肥満(4度) |
53㎏ ÷ (1.7m × 1.7m) = 18.33%
で
になります。53㎏ ÷ (1.5m × 1.5m) = 23.55%
に
になります。BMI指数の疑問
BMIのメリットとデメリットは?
ダイエットをするうえでBMI指数を目標することにはメリットとデメリットがあります。
メリットは、どんな人でも同じ基準で計ることができることです。
ダイエット時のあるあるですが、ダイエットをする時に身長は考えず体重だけを考える人が多い傾向があります。
当然のことですが、身長170㎝の人と150㎝の人では、170㎝の人の方がは体重が重くなりますが、体重だけをみて「痩せている」「太っている」を判断してしまうと圧倒的に170㎝の方が「太っている」と判断しがちです。
しかし、BMI指数では、どちらも同じ条件での測定値になりますので、より正確な肥満度合いを測ることができるのです。
そして、デメリットは、筋肉量の多い人も肥満度が高くなってしまうことです。
一般的に、脂肪の量は、筋肉の1.2倍の大きさになるといわれています。
ですので、同じ重さでも脂肪の方が1.2倍大きくなるので、筋肉量の多い人はBMIだけでは判断できないこともあります。
筋肉質で引き締まった体をしているのに、BMIでは肥満度が高いという結果になる場合があるのでBIMだけでは判断できないこともあります。
その場合は、体重計などについている体組成計で体脂肪などを計るのもいいかもしれません。
体脂肪率の肥満の目安は下記の通りです。
男性の体脂肪率
年齢 | 低体重 | 標準 | 軽肥満 | 肥満 | |
---|---|---|---|---|---|
18~39歳 | ~10% | 11~16% | 17~21% | 22~26% | 27%~ |
40~59歳 | ~11% | 12~17% | 18~22% | 23~27% | 28%~ |
60歳以上 | ~13% | 14~19% | 20~24% | 25~29% | 30%~ |
女性の体脂肪率
年齢 | 低体重 | 標準 | 軽肥満 | 肥満 | |
---|---|---|---|---|---|
18~39歳 | ~20% | 21~27% | 28~34% | 35~39% | 40%~ |
40~59歳 | ~21% | 22~28% | 29~35% | 36~40% | 41%~ |
60歳~ | ~22% | 23~29% | 30~36% | 37~41% | 42%~ |
どうしてBMI指数を目標にするの?
なぜ、ダイエットをする時にBMI指数を目標にした方がいいのでしょうか?
まず一つは、上記でもご紹介しましたが、女性で21.9、男性で22.2の時が最も病気になりにくいとされているからです。
ですので、ダイエットをする時は標準体重を目指すのが健康的な体をつくるのにいいのです。
標準体重は、下記の通り算出できます。
標準体重を算出するときの注意点は、身長を㎝(センチメートル)ではなくm(メートル)に直す必要があることです。
(1.5 × 1.5)× 21.9 = 49.275㎏
ですので、49~50㎏を目指すのが理想的です。
(1.7 × 1.7)× 21.9 = 63.291㎏
ですので、63~64㎏を目指すのが理想的です。
もしBMI指数を25以上を大きく超える肥満の場合は、上記でもご紹介しましたが、生活習慣病のリスクが高まりますのですぐに改善することをおすすめします。
また、反対にBMI指数が18.5未満の痩せすぎも下記のような様々なリスクを抱えることになります。
食事制限など無理なダイエットをすると、体に必要な栄養素が足りなくなるため、筋肉が細くなってしまいます。
その結果、基礎代謝が低下してかえって太くなりすい体になってしまいます。
そして、体に栄養が足りなくなるとお肌はカサカサなって、ハリもなくなり見た目が実年齢よりも老けて見えてしまいます。
また、そのような生活を続けることで、骨粗鬆症(こつそそうしょう)になるリスクも高まります。
ですので、無理なダイエットせずに
●適度な運動を行い、筋肉をつけて基礎代謝を上げる
また、筋肉を成長させたり回復させる「成長ホルモン」の分泌は寝ている時が一番活発になりますので、睡眠も同じくとても大切です。
まとめ
いかがでしたか?
BMIとは何?男女別の平均はどのくらい?などBMIの様々な疑問を解決していきました。
少しでもBMIについて「なるほど!」と思っていただければ幸いです。