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マスク素材 不織布とは?メリット&デメリットは?ガーゼや綿との違いとは?

新型コロナウイルス感染症の流行により、マスク不足がなかなか改善されない・・・。

これまでの人生のなかで、こんなにマスクが欲しい!と思ったことはないかもしれません^^;。

ないものをいつまでも悩んでも仕方ないので、我が家でも手作りマスクなどを用意したんですが、今さらながらに、マスクに使われている素材について興味を持ちました。

マスクには「不織布」なるものが使われていますが、どんな素材のものなのか知っていますか?

今回は、マスク素材 不織布とは?メリット&デメリットは?ガーゼや綿との違いとは?についてご紹介します。

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マスク素材 不織布とは?

マスク素材 不織布とは?メリット&デメリットは?ガーゼや綿との違いとは?

「不織布」「ふしょくふ」と読みます。

漢字のままなんですが、「不織布」「織らない布」のことをいいます。

普段、私たちが身につけたりする洋服などの生地は、糸を織ったり、編んだりしてできた布を縫製してできあがっています。

ですが、「不織布」は、織ったり、編んだりしていない布のことをいうのです。

専門的な定義で言えば「繊維を紡いだ、織ったり編んだりせずに繊維間を融着や機械的、化学的作用により結合、あるいは絡み合わせたシート・ウェブまたはパット状のもの」が不織布です。
※参照:http://www.jsoft.co.jp/nonwoven/index.html

ちなみに、不織布は、1920年代にドイツのフェルト業者が、毛屑や紡毛を接着剤で固めてフェルトの代用としたものが始まりとされています。

マスク素材 不織布のメリット&デメリットは?

通常、「布」というと糸などを織り合わせて作られているイメージですが、「不織布」は、織らずにつくられた布ということで不思議な感じがしますね。

この「織らない布」である「不織布」は、その特徴ゆえの長所や短所があります。

不織布のメリット
■織物や編物に比べて低いコストで実現でき、大量生産ができる。

■原料や製法の組み合わせによってさまざまな機能を付与することができる。

■ろ過性、通気性、保温性に優れている。
など

不織布のデメリット
■織物に比べると強度に弱さがある。

■織物や編物よりも耐久性が低い。

■何度も繰り返して使用する用途には向かない。
など

私たちのまわりでは、今、入手困難な「マスク」に使われている「不織布」。

低いコストで実現でき、大量生産ができるという点からも、マスクなどには適しているのかもしれませんね。

また、私たちの生活のなかにも様々な用途で使われているものがたくさんあるんですよ。下記に代表的なものをご紹介します。

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  • 日用品
  • 包装資材、ティーバッグやコーヒーバッグ、プロデュースバッグ、ロールタオルなど。

  • 台所用品
  • キッチンペーパー、水切り袋、乾燥剤、油こし紙など。

  • 衣類
  • 肩パッド、接着芯、ブラジャーのパッド、ジャンパーのライナー、クリーニングカバーなど。

  • 衛生用品
  • ガーゼ、紙オムツ、赤ちゃんのおしりふき、ウエットティッシュ、生理用品、綿棒、ふとんカバーや枕カバー、防虫カバーなど。

  • 医療現場
  • 手術着(マスク・帽子)、医療用ガウン、防護シートや保護衣、シーツ、抗菌マット、ギブス材、ガーゼなど。

  • その他
  • 掃除機のフィルター、エアコンや空気清浄機のフィルター、養生シート、除草シート、遮光シート、ブラインド、建築用壁紙、車両用内装材、自動車用各種フィルタ-など。

上記に代表的なものをご紹介しましたが、マスクはもちろん、紙おむつやウエットティッシュなどの衛生用品などの生活に身近なものから、土木・建築資材、車両資材など幅広い用途に使われているんですね。

マスク素材に使われる不織布 ガーゼや綿との違いとは?

最近のマスク不足で注目を集めている「布マスク」

布マスクの代表的なものが「ガーゼマスク」かもしれませんね。

今まではマスクの素材については、あまり気にしてこなかった人も、今回のコロナウイルスなどで、使い捨ての不織布マスクとの違いについても気になるところかもしれませんね。

ガーゼマスクと不織布マスクの違い

ガーゼマスクと不織布マスクの違いは、一言で言うと下記の通りです。

フィルターが入っているかどうか?

上記でも「不織布」の特徴などをご紹介しましたが、不織布は、繊維を織らずにつくられているので、繊維と繊維の間がかなり細かくなっています。

さらに、あの薄い不織布マスクのなかには、フィルターが入っていて、マスクの性能向上をアップさせているのです。

それに対してガーゼマスクはフィルターがなく、ガーゼを折り畳んで縫製して作られています。

分かりにくいかもしれませんが、簡単にいうと、不織布マスクは、ガーゼマスクよりも密度が濃く作られていることもあり、花粉や飛沫、細菌などの粒子をより通さないようにできているといえます。

ちなみに、不織布マスクに使われるフィルターは、下記のようなものをカットするフィルターが使われています。

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  • BFE(バクテリア飛沫)
  • VFE(ウイルス飛沫)
  • PFE(微粒子)

粒子の大きさ
※参照:https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/cic/attach/briefing_h25-mat04.pdf

上記のように、不織布マスクにはフィルターが入っていることにより、ガーゼマスクよりも防塵効果が高く、性能が高く作られているのです。

昔は、マスクといえば「ガーゼマスク」でしたが、マスクに不織布を活用することにより、飛躍的にマスクの性能を向上させたのです。

また、「マスク」といってもマスクにも様々な種類や分類があります。下記にご紹介しておきますね。

マスクの分類と種類

  • 防塵規格マスク(呼吸保護具)
  • N95マスク(米国、NIOSHの認定)
    DS1、DS2規格マスク(日本の労働安全衛生法に基づく国家検定に合格)

  • 家庭用マスク
  • 花粉対策、ウイルス対策、風邪対策、PM2.5対策

  • 医療用マスク
  • サージカルマスク(手術用)
    N95マスクなど

マスクの勘違い

不織布マスクのパッケージを見ると「花粉・ウイルス飛沫・PM2.5・ハウスダスト」「99%カットフィルターでブロック」といった文言を見たことないですか?

みなさんよく誤解しているのが、「99%カットする」=「マスクを着けたら99%予防できる」わけではないという点です。

マスクのパッケージに書かれている「99%カット!」などの文言の意味は、あくまで「ウイルスや細菌などを99%カットする機能を保有したフィルター入りのマスクです」というものです。

マスクの基本性能は、フィルター部の捕集・ろ過効率も大切なのですが、いくらフィルターの性能がよくても、マスクの着用方法(つけ方)が悪かったら、あまり意味がないのです。

マスクをつける際には、「マスクと顔の間の隙間をいかになくすか」も大切で、出来る限りマスクを顔に密着させ、フィルター部分以外からの粒子の侵入を防ぐかも重要なのです。

まとめ

最近、何かと話題の「マスク」。

高性能なマスクが手に入れば何よりなんですが、手に入らない場合には、ガーゼマスクなどの布マスクを活用して乗り切るしかありません。

ガーゼマスクなどの布マスクも、口や鼻からダイレクトに微粒子を吸い込むことを減少させてくれます。

微粒子の影響は、累積的に表れると考えられるので、少しでも吸い込む量を少なくするという意味でも、何もしないよりはいいかもしれませんね。

ガーゼマスクなどの布マスクも、気になる人は下記のような除菌スプレーを活用しながら使用してみるのもおすすめですよ。

  • この記事を書いた人

ゆき

こんにちは、ゆきです。 約12年ほどわりとブラックな会社でWEBデザイナーを経て、今はサイト作成・運営のフリーランスとして活動中。 40代に突入した夫婦のライフスタイルを題材とした様々なネタを記事にしています。 詳しいライタープロフィールこちらから

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