夏が近づくと、お祭りなどで「浴衣」を着る機会も増えてきますね。
浴衣を着る際に、いつも悩んでしまうのが「左右どちらが上になるんだっけ?」と着慣れない故の悩みが出てきてしまいます。
今回は、近づく夏のお祭りの時期に向けて、浴衣の着方やマナーなどをおさらいしておきます。
浴衣は左右どちらが前だっけ?
浴衣は、男女ともに「左側が上」にくるように着ます。右手が差し込める状態になるのが正解と覚えておくといいかもしれません。
逆の右側が上になると、亡くなった人に着せる方法ですので笑われてしまいます。
また、男女で浴衣の着方の違いがあるのは、「帯の位置」です。
男性は腰骨の位置、女性はウエストの位置になります。
また、女性の場合、襟を首の後側に「握りこぶしひとつ分」くらい抜いた方が女性らしく艶っぽい感じになります。
抜き過ぎると、着くずれしているようなだらしない感じになってしまいますので注意が必要です。
浴衣の着方についてご参考にされてください。
浴衣を着る時の肌着は?ほかに必要なものは?
浴衣を着る際に、肌着について悩む方も多くいらっしゃいます。
浴衣を着る時には、「下着を着けない。」なんていう方もいらっしゃったりして、みなさん迷ってしまいますね。
浴衣は寸胴体型のほうが似合う
成人式の時に着物を着られた方は経験があるかもしれませんが、ブラジャーを外した状態で着付けされた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
これは、振袖または着物の場合は、体の凹凸をなくしたほうが、着物を着た時に見栄えがする、着姿が美しくなるからなのです。
ですので、ウエストが細い方などは、ウエスト部分にタオルなどを巻いてウエスト部分の凹凸をなくして着物の着付けをしたりするのです。
これと同じで、浴衣もメリハリのあるボディよりも、メリハリのないボディいわゆる「寸胴」体型のほうが、着姿が美しいのです。
なぜ寸胴体型のほうがいいのかというと、浴衣は帯を巻くので、寸胴じゃないとすぐに帯がずれてしまい、着くずれしてしまうのです。
浴衣の時はブラジャーをつける?
浴衣は生地が薄いですし、ブラジャーをしないと不安な方もいらっしゃるかと思います。
浴衣はバストを強調せず、押さえるくらいにして目立たないようにするのが、きれいな浴衣姿になります。
ワイヤー入りなどの谷間を強調するブラジャーなどは、浴衣の際には無意味です。
逆に帯をすることによって、帯の上に胸が乗っかる形になりおばさん体型のような着姿になってしまい格好が悪くなってしまうのです。
ですので、浴衣の際には、胸が小さい方はブラジャーなし。胸が大きい方は和装のブラジャーか、ノンワイヤーのもので胸の形を強調しないものがベストです。
でも、和装ブラジャーは確かに浴衣を着た際に見栄えが違いますが、やはり極力お金は掛けたくないので、私はユニクロのブラトップなどを着ています。
ノーブラだとなんだか落ち着かないし、ブラジャーだと浴衣が綺麗に着こなせないのですが、ブラトップだと、安定感や着こなしの面でも納得できる形になりますよ!
浴衣の時はペチコートもおすすめ!
次に、下半身の肌着についてですが、これも人によっては、「下着の線が出るからショーツも着ない」と言う方もいらっしゃいます。
確かに下着の線が出るのは、恰好が悪いものですが、今はショーツの線が響かないものも数多く出ています。
ジーパンなどを着る際にも、ショーツの線が響かないものを選んだりしませんか?
私は、同じような考えで、ショーツの線が響かないものを着用します。
ノーパンは決しておすすめはしません。
やはり浴衣ですと、生地が薄いので、透け防止も兼ねて、ショーツの上からペチコートも着用しています。
また、長襦袢のような感覚で浴衣に汗がべっとりつくことを防いでくれるのでおすすめですよ!
浴衣の時にほかに必要なものは?
浴衣を着るために必要なものとして、他にいるものは下記のようなものです。
●半幅帯
●伊達締め(ゴム製のものでもよい)
●紐:2本程
●浴衣
必要に応じて、先に述べたように「寸胴」のためにタオルやガーゼなどいる場合もあります。
浴衣でお出かけする時のマナー
浴衣のマナーというとちょっと堅苦しい感じがしますが、簡単に言えば、浴衣を着ているときに合った「立ち居振る舞い」を気をつけることで「浴衣美人」になれますよ!
歩く時のマナー
浴衣を着て歩く際は、いつもより歩幅に気をつけなければなりません。
日頃から大股で歩く方は、意識的に歩幅を小さくチョコチョコと歩くようにします。
大股でがさつに歩くと、裾がはだけて、だらしなく映りますし、着くずれもしやすくなります。
少しでも歩きやすいようにするための小技として、浴衣を着終わったら、すぐに、帯を両手で押さえて膝を開いてしゃがみます。
下までしゃがまくなても、裾が自分の足の幅に自然に調整されますので大変歩きやすくなります。
トイレのマナー
浴衣をいっぺんに捲し上げるのではなく、一枚づつめくって帯のうえに挟み込みます。
こうしておくと裾をもどして浴衣の着崩れを直すときもなおしやすくなります。
座り方のマナー
浴衣の裾を少しあげてから座ると、裾が引っ張られることがないので着くずれなども抑えられます。
また、座った際に、膝の上などにハンカチやショールなどを掛けると女性らしいしぐさにもなります。
その他のマナー
浴衣の際に、一番気をつけたいのが、袖口の取り扱いです。
腕を伸ばした際や、腕を高く上げた状態にすると、浴衣の性質上、袖口の部分から、脇の部分まで見える形になります。
自分では気づかないうちに、はしたない姿を露呈していることにもなりますので、浴衣の際には十分気をつけてください。
伸ばしたい手の反対の手で袖口やたもとをつまみます。この仕草だけで優雅に見えて美しいものです。
まとめ
浴衣の着方や肌着、マナーをご紹介しました。
浴衣を綺麗に着こなす女性は、同性からみても素敵だと感じます。
浴衣を着る機会が増える時期に備えて、美しい浴衣美人になれるよう頑張りたいものです^^