最近では、平年に比べて気温の高い「暖冬」という言葉を耳にすることも増えてきていますね。
この暖冬の影響で、通常であれば、12月~1月にかけて流行の猛威を振るうインフルエンザですが、遅い流行を迎えることがあります。
ですので、流行が遅いぶん、平年とは違う対処も必要になってきます。
また、遅い流行になると気になるのが予防接種の効果や、今からでも予防接種をした方がいいのかな?といった疑問などです。
今回は、のインフルエンザの遅い流行の注意点や今からでも予防接種の効果はあるのか?についてご紹介します。
インフルエンザ 遅い流行はコレに注意!
平年では、インフルエンザは12月~2月にかけて全国的に流行のピークを迎えていますが、暖冬の影響でインフルエンザの流行の時期が遅れる場合があります。
しかし、そもそもインフルエンンザは、なぜ、そこまで警戒されるのか?
また、インフルエンザの感染力の強さは体内に侵入してからも強く、免疫力が低い小児や高齢者などは症状が重症化しやすいため流行時期などには注意喚起が出されるのです。
インフルエンザの傾向は?
暖冬の影響によりインフルエンザの流行時期が例年に比べ遅くなっており、2月に入り本格的な流行を迎える場合があります。
また、平年より流行が後れて急激にインフルの感染者が増えた要因として、11月~12月、1月上旬にかけての暖冬傾向から一転、1月下旬になって一気に気温が下がることなども影響します。
1月下旬の冷え込みがインフルエンザウイルスの繁殖を一気に拡大させた模様です。
インフルエンザ患者数の推移は?
インフルエンザ 今シーズンに流行している型は?
今シーズン検出されているインフルエンザウイルスは、「A型(H3N2、H1N1)」と「B型」の種類が検出されており、それぞれの割合は、A型(香港型 H3N2)が約、A型(ソ連型 H1N1)、B型といった傾向になっています。
2016年のインフルエンザ流行期は?
遅い流行はコレに注意!
上記のように、例年に比べ遅い流行は、インフルエンザウイルス「A型(H3N2、H1N1)」と「B型」の3種類が、同時に流行をみせるため、例年に比べ、よりインフルエンザに感染するリスクが高くなっているため、感染予防の徹底が必要です。
また、A型およびB型の両方に感染する恐れも高いために、シーズン中に複数インフルエンザを発症することも考えられます。
2016年のように遅い流行だからこそ、傾向をしっかり把握し、感染予防の徹底を例年よりも強化した方が安心かもしれません。
インフルエンザの予防接種を2月に受けるのは遅いの?
これまでのA型2種類、B型1種類の計3種類に対するワクチンでしたが、2015-2016年シーズンからは、B型が1種類増えて計4種類のワクチン株が含まれた「4価ワクチン」が採用されています。
- A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
- A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
- B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
- B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
インフルエンザワクチンの効果期間は?
通常、インフルエンザワクチンの効果期間は、個人差があるものの、接種後「2週間後~5ヶ月程度」あるとされています。
今から予防接種を受けてもいいの?
インフルエンザワクチンは、1回の接種で半永久的に効果が持続するわけではありません。また、シーズンの流行前の適切な時期に接種することで、効果が期待できます。
例年通り、10月~12月の時期にインフルエンザの予防接種をした人は、今シーズン、インフルエンザが遅い流行を迎えているために、効果が薄れる時期にインフルエンザの流行がまだ続く恐れも考えられます。
また、予防接種を受けていない人は、今シーズン遅い流行を迎えているからこそ、今からでも予防接種を受けておくと安心でもあります。
インフルエンザワクチンは2回打ってもいいの?
インフルエンザワクチンを2回接種する場合には、間隔をあけて接種する必要があります。
原則的に、2回接種する場合の接種間隔は、13歳以上では1~4週間、13歳未満では2~4週間とされています。
早い時期にインフルエンザの予防接種を受けていて、流行時期に合わせて、もう1回受けようかと考えている場合は、医師に1回予防接種を受けていることを相談し、問題ないことを確認してから受けると安心かもしれませんね。
まとめ
今シーズンは、インフルエンザの流行が遅いぶん、それに合わせた対処が必要になっています。
インフルエンザには十分気を付けて、適切な対応を心掛けましょう。