お正月飾りの定番「鏡餅」。
鏡餅はいつまで飾っておくものかご存知ですか?
鏡餅は神様にお供えする「神饌」でもありますので、飾って終わりではなく、飾った後までしっかりと気を配りたいもの。
そこで今回は、鏡餅はいつまで飾るの?鏡開きの意味や鏡餅の食べ方など、鏡餅を飾った後の作法についてご紹介します。
鏡餅はいつまで飾るの?
鏡餅は、歳神様をお迎えしお供えするものであり、歳神様の霊が宿る場所になるといわれています。
鏡餅は、門松やしめ飾りなどのお正月飾りと同じく、12月26日から28日までに飾り、床の間や神棚など家の中の大事な場所や家の各所に飾ります。
そして、年明けの1月11日に鏡餅を下げて「鏡開き」を行います。
鏡開きの由来や意味は?
お供えしていた鏡もちを1月11日に割って食べる年中行事を「鏡開き」といい、鏡餅を食べると力が授けられ、一年中健康でいられるといわれています。
鏡開きは、元旦にかたいあめを食べて延命長寿を願う中国の儀式に由来しています。
それが江戸時代にあめから餅に変わり、もともとは、1月20日に行われていましたが、徳川三代将軍家光が20日に亡くなったことから忌日として避けられ、11日に改められたといわれています。
なお、鏡餅を飾るのは武家の風習であったため、武家社会では刃物で「割る」「切る」という言葉を嫌ったため、「運を開く」という意味を託して「鏡開き」と呼ぶようになりました。
鏡餅の食べ方とは?
鏡餅は、神様に供えられた縁起物でもあります。
そのため、縁起物を包丁などの刃物を使って切ることは縁起が悪い、「歳神様との縁を切らない」との意味合いから、包丁を使わずに手や木槌などでたたいて開く(切るを忌んで、開くと表現します)のがしきたりとなっています。
一年の無病息災や家庭円満、繁栄を祈りながら、神さまのお供えものをみんなでいただくことで、もともとは、主従や家族の親密を図る行事だったともいわれています。
また、開いた鏡餅は、小さく砕けた欠片も、残らずにいただくのが作法とされています。
まとめ
神さまへのお供えをいただき、健やかな1年を祈願する鏡開き。
新しい1年の運を開く意味でも、家族みんなでありがたくお餅をいただきたいものですね。