インフルエンザ

インフルエンザ解熱後の感染力は?出勤可能な時期は?咳が残っていても大丈夫なの?

インフルエンザ解熱後

インフルエンザの怖いところは、その感染力も挙げられます。

インフルエンザを発症した場合は、周りへの感染を防ぐ意味でも会社を休んで感染拡大を防止するのが賢明です。

でも、「どれぐらいの期間休まないといけないの?」といった疑問も多く見られます。

解熱後は、すぐにでも仕事復帰してもいいのか?などそのタイミングも難しいところです。

軽率な判断で会社に迷惑を掛けないよう、しっかりと予備知識程度でも身に付けておきたいものですね。

今回は、インフルエンザ解熱後の感染力や出勤時期などに関する情報をご紹介します。

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インフルエンザ解熱後の感染力は?

インフルエンザはインフルエンザウイルスへの感染にて発症します。

インフルエンザウイルスに感染した場合の症状は、約1~3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。

続く約1~3日では、突然の38度以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。そしてやや遅れて、咳やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、なかには、腰痛や吐き気などの「消化器症状」を訴える人もいます。

最終的に、10日前後で症状が落ち着き治癒するのが一般的です。

インフル症状

薬の服用後に熱が下がったからといって、完治したわけではなく、薬の影響で熱が下がっただけで、インフルエンザウイルスは体内に残っている状態です。

特に、解熱後は体が一気に楽になるため動き回ったりすることで、感染を拡大しやすい傾向にあります。

上記の図を見ても分かるように、高熱の後に「呼吸器症状」が出やすい傾向があり、それらによる飛沫感染や感染した人が咳を手で押さえた後や、鼻水を手でぬぐった後に、ドアノブ、スイッチなどに触れた後にそれらを他の人が触れて感染する接触感染等により、感染が一気に拡大しやすくなっていきます。

インフルエンザ解熱後の出勤可能な時期は?

インフルエンザは熱が下がった後も注意が必要!

2012年4月の学校保健安全法施行規則の一部改正に伴い、インフルエンザにかかった際の子供の出席停止期間の基準が下記のように変更されました。
改正前:「解熱後2日間は出席停止」

改正後:「解熱後2日間は出席停止(※幼児にあっては3日)」+「発症後5日間は出席停止」

※上記の情報は【日本学校保健会HP】を参照しています。

通常、インフルエンザに罹った場合は、体内にいるインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザウイルス薬」の服用が有効なため、病院等で感染が確認された場合、その薬が投与されるのが一般的です。

この、「抗インフルエンザウイルス薬」を発症後すぐに服用を開始すると、服用していない場合と比べて発熱期間が1~2日短縮され、ウイルスの排泄量も減少し、症状が徐々に緩和・改善されていきます。

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インフルエンザウイルスの感染力が最も強いのは「発症から3日程度」なのですが、この「抗インフルエンザウイルス薬」の影響により、症状が早い段階で緩和もしくは改善されるため、まだ感染力の強いウイルスを体内に保持しているにもかかわらず、熱が下がることが多いのです。

これにより、熱が下がったので回復したと判断し、登校・登園してしまい、結果、感染力の強いウイルスが周囲にまき散らされ、他の子供達にうつしてしまい、感染を拡大させてしまうのです。

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このような感染拡大防止の背景から基準が見直されたのです。

インフル出勤可能時期

発症後5日間がポイント

インフルエンザに関する研究が進み、臨床研究などによると、インフルエンザ発症後5日間を経過すると、ウイルスの排出量はある程度収まるとの報告があります。

このような研究報告を基に、感染拡大の予防策として、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」に改正されたのです。

大人もこれに準じた行動を!

上記は、子供の出席停止期間の基準ですが、大人も上記の基準に準じた期間にて行動するのが賢明でしょう。

大人の場合は、マスクの着用や手洗い・うがいの徹底など、ある程度感染拡大を予防する行動が徹底できるものですが、やはり完璧ではありませんので、「解熱後2日間」+「発症後5日間」という基準で行動したほうが安心です。

会社などですと、あまり長期間休むことが許されない場合もあるかもしれませんし、自分で判断がつきにくい場合もあるかもしれません。

その場合は、かかりつけの医師に相談の上、出勤開始の時期について相談するようにしましょう。

インフルエンザ解熱後に咳が残っていても大丈夫?

インフルエンザウイルスの感染要因として代表的なものが「飛沫感染」「接触感染」です。

解熱後には、「呼吸器症状」が出やすいため、体内にウイルスが残っている状態で、咳や鼻水等により感染を拡大する可能性があります。

解熱後に咳などが出る場合は、感染の可能性があることを認識した行動が必要です。

咳やくしゃみが出る場合の注意点

周囲の人への感染を防ぐため、咳やくしゃみが出る場合など下記のことを注意しましょう。

咳やくしゃみが出る場合には、まだ感染力の強いウイルスを体内に保持している可能性があるかもしれない!と思って行動することで他の人への感染を予防できます。

また、病み上がりは免疫力も落ちているので、インフルエンザ以外の風邪などにも感染しやすいので、それも予防できます。

自分と他人とそれぞれを守る意味でも、しっかりとケアしましょう。
  • 咳やくしゃみが出ている間はマスクを着用する。
  • 咳やくしゃみをするときは下を向くなど、他の人から顔をそらすようにする。
  • 咳やくしゃみをするときはティッシュなどで口と鼻を覆う。
  • こまめに手洗いするようにする。
    ※手洗いが難しい場合には、除菌シート除菌ジェルなどを活用するのもおすすめです。
  • 適度な湿度の保持を心掛ける。
    加湿器などを利用したり、温かいスポーツドリンクや水分などをこまめに飲むことで、乾燥を防ぎます。乾燥は咳が出やすい状態でもあるので、工夫して乾燥を防ぎましょう。

まとめ

インフルエンザは解熱後も注意が必要です。

熱が下がったからといって、ウイルスがなくなった訳ではないので、十分に注意して行動するようにしましょう。

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暮らしのNEWSチーム

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